紅茶のジャンピング

コーヒーよりも紅茶が好きなのです。大学まではコーヒーは飲むことすら出来なかった。喫茶店で低い声で「コーヒー」とか言うと大人感が漂う訳ですが、紅茶を頼むと「え。お前が」感を感じるのはただの自意識過剰ですね。だけど好きなんだからしょうがない。そんな思いまでして頼んだ紅茶がただお湯に色がついただけで味も香りもしないとテーブルひっくり返したくなるわけですが。
紅茶を入れるときには丸いポットの中で紅茶の葉がグルングルン回ってくれないと美味しくならないけど、これが結構難しい。お湯を注ぐと葉に気泡がついて水面まで上がり、水面で空気を離したら葉の重みでまた下がる。これの繰り返し。だからお湯に空気がたっぷり含まれていないといけない。やかんでお湯を沸かす時に沸騰するとどんどん空気がお湯から出ていってしまうから、沸騰の前になったら蓋をとってお湯の表面がグラグラ揺れているその揺れ方で、沸騰しているんだけど空気もたっぷり含んでいるタイミングを図って「今だ!」とティーポッドにお湯を注ぐ。
美味しさが全然違うけど、ちと面倒くさい。だけど最近、何も考えないで出来る方法を見つけました。ティファールでお湯を沸かしてランプが消えたその瞬間に注ぐだけ。本当は水道の蛇口から勢い良く出した水を使うと空気がたくさん含まれていていいんだけど、水道水は原発事故以来、飲食に使ってないので汲み置きの!RO水でさえジャンピングさせられます。

ひとつだけ悔しいのはオール電化を意識的に廃し給湯は石油、台所もあえてガスにしたのにこの時ばかりは「電気」でお湯を沸かさないといけないこと。