2年目の3.11

2年前。「日本の力を信じてる (AC Japan)」と朝から晩までテレビから聞こえてくるのを聞いていた。

また、あの日のような感傷的な番組のオンパレード。

「日本の力を信じてる」と朝から晩までテレビで言ってた人たちは今でも日本の力を信じてるのだろうか。
朝から晩まで聞いていた人は今でも日本の力を信じてるのだろうか。

僕は、この2年で今まで信じていた事の多くを信じられなくなった。特に国やマスコミやに対する信頼はおおきく揺らいだ。揺らいだ、なんてなまやさしいものではない。ここまでひどいと思わなかった。国やマスコミに騙されることばかりで、今では全く信頼出来なくなった。基本、疑っている。

世界の中には平和な日本から見ると、国や他人を疑うのがあたりまえの国があって、震災前はそんな国を、少し馬鹿にして少し優越感に浸っていたんだけど。馬鹿なのは僕の方だった。

不幸なことだ。市井の人間のひとりひとりが、国のことを真剣に考えざるをえない時代は悲しい。

「国を治めている人が旅をして、今この国を統治しているのは誰か?と市民に問うたところ、誰も知らなかった。それに怒るでもなく悲しむでもなく、国が正しくある時、毎日を幸せに暮らしている市民は国のことなど考えなくてすむ、今のやり方はあっているのだなと思った」という様な話を昔、学校で習った。老子だったか、孔子だったか、荘子だったか。出典を書こうと思ったけど、うまく検索できない。どうしたら検索できるかわからない。誰か教えて。

それでも信じられる人やものは、前よりももっと、かけがえのないものに変わった。

簡単に信じられない、なんて言ってはいけないな。

やさぐれていないで、川端誠さんの絵本「鳥の島」をていねいに読み直そう。13031103

こんな気持ちの時にきっと素直な心と勇気をくれる。