あれから2年

あれから2年。

大震災当日の夕方、愛犬小春を車に乗せて、大きな余震が続く中をカミさんを仙台に迎えにいった。

信号の消えた大通りの交差点は、だれもクラクションを鳴らさず、あうんの呼吸で譲り合い、誰かが誘導しているかのように整然としていた。穏やかな交差点だった。

降っていた雪はいつのまにかやんでいた。

無事に再会できて、見上げた空の星を忘れられない。
あれは無くなった方たちの光だったのか。
無数の星は今にも地上に降ってきそうだった。

 
 
合掌。