昨晩、突然の電話。「近くまで来ているから行ってもいいかな？」

僕は社会人のスタートを新宿で切った。中学校の美術教師として。その時、新宿の美術の同期の新人は僕を含めて3人だった。同期は嬉しい事、悲しい事、苦しい事、辛い事が似ている。同じようなタイミングで同じような事を経験するから。新宿のいろんな店で一緒に飲んだ。いろんな話をした。まじめな話、馬鹿な話。かけがえがない。

その後、僕は教師を辞めて制作をすることを選んで東北に来た。その時にふたりが贈ってくれた印鑑入れはいつも玄関にあった。

もちろん今も。ムービーにも登場する。大切なものはたいてい誰かにもらったものだ。

僕も見て楽しんだプライスコレクションが東京から一番近い福島に巡回してきたから見に来たら、僕の家までそう遠くないみたいだと、レンタカーで来てくれた。仕事場で、この間完成したばかりの伊達冠石の作品を見てもらう。

帰り道に「高蔵寺」によってプチ観光。

再会は20年ぶりだったのに、昨日の続きみたいだった。
「同期」は「同志」なんだよね。一緒に生きてきた時間があるから。友だち以上。

わざわざ足を伸ばしてくれたふたりに感謝。
それにしてもあわただしすぎ！数時間でサヨナラ。乾杯も出来ないなんて。今度は東京で冷たいビールで乾杯を。

昼にゲリラ豪雨あり。側溝の水が吹き上がるほど。しばらくして太陽がさんさんと輝きだしたけどその中で雨がしばらく続いた。最近の天気は滅茶苦茶だ。その後、快晴。

ふたりと行った高蔵寺でオニヤンマがたくさん飛んでいるのを見た。午後の仕事の前に、また仕事場近くの川を上流に歩いてみた。
乱舞、とまではいかなかったけど日にちと時間のタイミングが合えば乱舞も見られるかもしれない。

午前中の異常な暑さは夕方には思い出せないくらいに涼しくなった。新作にかかる。