棟方志功記念館

青森県立美術館から車ですぐのところに「棟方志功記念館」があるので足を伸ばす。

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こちらも初めて来た。

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庭にはまなすがが実をつけていた。
森繁久弥が作詞・作曲をした知床旅情という歌でだけ知っていたはまなす、実物を見たのは初めて。

知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちのことを
飲んで騒いで 丘にのぼれば
遥か国後に 白夜は明ける

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「二菩薩釈迦十大弟子」はやっぱり何度見ても良いけど、豊満な女性を描いた肉筆画の色がとても美しかった。特に青が。

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「わだばゴッホになる」(草野心平)
鍛冶屋の息子は
相槌の火花を散らしながら
わだばゴッホになる
裁判所の給仕をやり
貉(むじな)の仲間と徒党を組んで
わだばゴッホになる
とわめいた
ゴッホにならうとして上京した貧乏青年はしかし
ゴッホにはならずに
世界の
Munakataになった
古稀の彼は
つないだ和紙で鉢巻きをし
板にすれすれ獨眼の
そして近視の眼鏡をぎらつかせ
彫る
棟方志昴(志功)を彫りつける