激痛の理由

土曜日の夕食時に、突然食べられなくなった。歯が痛くて食べられない。痛い歯は治療済みの歯。痛くなる気配も無かったし事実、昼食も、もりもり食べていた。

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結局、昨日の日曜日も舌が当たるだけでも激痛が走り、とても普通の食事が出来る状態では無かった。朝は抜き、昼はご飯を少し。夕食にカミさんが作ってくれた玄米粥と味噌汁と梅干しだけ食べた。タクアンなんて食べられない。味噌汁の小さく切って柔らかく煮た野菜でさえ歯に当たると痛くて飛び上がった。
情けないものでそうなると、もう何もやる気力が無くなり、というか何も出来ず暗い気持ちに包まれてふて寝。

今日、あまりの痛さにかかりつけの歯医者さんに電話をして診てもらう。すぐに原因を特定してあっという間に痛みを取り除いていただいた。その予想もしなかった驚きの原因はなんと
「雪かき」でした。

「私たちくらいの歳になると雪かきの疲れがこんな形で出ることがあるんですよ」と先生。雪かきをしても全く筋肉痛にもならず腰痛にもならず、きちんと体を使えてたのかと内心思っていたら、とんてもない形で体に出てしまった。確かに歯を食いしばってもいたしな。
「あと、ピーナッツとか固いもの食べましたか?」
これも当てられた。柿ピーでビール飲んでた。固いものを食べると最後の引き金になる事があるそうです。

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治療済みなのに痛む奥歯の銀歯を無理やり剥がして炎症を起こしている歯肉に薬を塗布したらウソのように痛みがなくなった。もともと歯の神経は抜いていたので炎症が激痛の原因だった。風邪をひいても何があっても薬は服用しない事にしてるけど、さすがに炎症を抑える薬を先生に言われた通り飲むことにする。ポリシーに反するけど、痛すぎた。落ち着いたら銀歯を被せ直して治療は終わりとのこと。

土曜日の夕食を食べられなくなって以来、7食ぶりの「普通」の夕食を今、歯をかばいながらゆっくり時間をかけて食べた訳なんですが。

それにしても「雪かき」で歯が痛くなるとは思わなかった。
それにしても、久しぶりの激痛を味わった。一日以上に渡って。
それにしても、健康って素晴らしい。食べられるって幸せ。

 

歯医者さんの事を少し。
母親のお腹の中にいた時、ひどいつわりで食事がままならなかったせいか、骨と歯が弱い。母親のお腹の中にいる時にその強さはほとんど決まるそうだ。徳島の怖い歯医者さんに「この子の歯の弱いのはお母さんの責任ですよ」って怒られてた。で、骨をポキポキ折り、子供の頃から歯医者さんに通い続けている。引っ越しだらけの人生で数多くの歯医者さんにお世話になったけれど今の先生が最高。この先生に出会って必要な治療を全てやっていただいた。
歯医者さんは最先端の情報を勉強するのはもちろんだけど、完全に職人技だ。治療が。単に歯に詰め物をするだけでも本来のかみ合わせより0.1ミリ高いだけで自分の噛み合わせと違ってしまうわけで、その絶妙な、微妙な仕事はその手にかかっている。事実、子供の頃あちこちの歯医者さんで詰め物をしてもらう度に噛み合わせが少しづつかわり僕のあごは少しおかしくなっている。(ひどい顎関節症にもなって大変な治療もした)
今の先生の手は神様の手のようだ。しかもレントゲンや治療前後の歯の周囲の写真をいつの間にかデジタル写真で撮影し、治療の前に写真を写しながらこれからこんな風に治療しますからねと詳しく説明してくれる。これは今の歯医者さんではスタンダードな事なんだろうか。以前かなり大掛かりな治療もしてもらったんだけど、これだけの治療をするなら痛いぞと覚悟したほどの痛みはなかった。できるだけ痛みを無くすこと、できるだけ説明して不安を無くすことを精一杯やってくれる歯医者さんに出会えて幸せを今、噛み締めてます。あ、いや、しばらくは噛み締めちゃ駄目なんだった。