ダラス・バイヤーズクラブ

映画「ダラス・バイヤーズクラブ」を観た。

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テキサス州で、HIV陽性により余命30日と宣告されたいかれたカウボーイが、死を受け入れられなくて必死に病気や薬について調べ、効果がありそうなのにアメリカでは未承認の薬を国境を接するメキシコから入手する。そして大量に入手して自分が服用する以外に患者に高価に売りさばき始める。いかれたカウボーイはいつか薬についての専門的な知識を得るまでになり、仕事の相棒となったトランスジェンダーのゲイに対して心の底からの軽蔑から友情で接するようになり、金儲けのためだけにやっていた薬の販売も同じような苦しみを持つ患者には金が足りなくても販売するようになる。
本来は患者の命のためにあるはずの組織(FDA)が利権を守る事を優先しているため、自分の命を繋ぐ細い糸である薬を入手する事が違法となり、それを同じように待っている患者に薬を販売する事がもできなくなり、ひとり政府に立ち向かい大きな組織を裁判で訴える事になる。その結果は。。。

本来、安全を守り監視して国民の安全と健康を守るはずの組織が、利権や金のために本来の目的が見えなくなっていたといえる。今のこの国の原子力問題とも共通するテーマでもある。命より利権。命より金。そして残念ながらこの映画は実話です。

とても良い映画だった。21kgも減量してエイズにかかった人間の肉体までを表現したマシュー・マコノヒーのすごさばかりが際立つ映画でもあるけど・笑

ロン・ウッドルーフを演じたマシュー・マコノヒーは第86回アカデミー賞・主演男優賞受賞。そりゃそうだよな。トランスジェンダーのレイヨンを演じたジャレッド・レトは助演男優賞。

本題からは外れるけどエンドロールを見ていて最後の方に面白いクレジットがあった。
Special thanks to(感謝を込めて)
と書かれた後にいろんな名前や団体名が。これは良くある事。その次に
Very Special thanks to(とても感謝を込めて)
と書かれてまたいろんな名前や団体が連ねられていた。
さらにそれでは終わらずにその次には
Super Very Special thanks to(スーパー特別な感謝を込めて)
と書かれてひとりの名前が。どんだけ特別なんだ・笑

※ダラス・バイヤーズクラブ公式サイト

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