御獄山の噴火

長野、岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)が2014年09月27日午前11時53分に噴火した。登山客が数多くいたようで頂上付近に取り残されている人もまだ多くいるけれど3日経った今日も火山活動が活発化していて救助活動が出来ない状態が続いているという。日本が火山国だという事をあまりにもありありと思い出させてくれる出来事。亡くなられて方のご冥福をお祈りします。救助を待つ方が一人でも多く助かりますように。

14093001Photo:mailonline

今回の噴火で思ったことを少し。
噴火のものすごさを物語る、ニュースの写真を見ていて既視感(デジャブ)に襲われた。僕にとってこんな風景に違和感がない。なぜならこれは石彫りの現場の様だから。規模は全然違うけれど、石を削って形を作り出す過程で出る粉塵で石を彫っている周囲はこんな風景になる。石を削って出た粉塵は粉といえども重い。バケツに石の粉だけを集めて一杯にして持つとずっしりと重い。たぶん、この灰の感じからするとこの灰もフワフワした微風で飛ぶようなものではなくてある程度の「重さ」がある灰だと思われる。火山灰は、車のフロントガラスに積もった灰をワイパーで払うと、ガラスが傷つくくらいの硬さとか火山灰に水が加わると、成分の硫酸とカルシウムが化学反応を起こして石こうの主成分である硫酸カルシウムに変わる。石こうはぬれているとドロドロに、乾くとセメントのように固まってしまうなどの話も石の粉塵に何か感じが似ている。

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大噴火とか大津波とか台風とか。日本の豊かな自然は時に人の力をはるかに凌駕する力を振るう。その国に作っていいものと、作ってはいけないものがある。