25日まで僕の作品展を開催していただいている ギャラリーOlivia オリビアの清水奈緒美さんが、 帰る前に大黒ギャラリー くわみつさんと、髙田 裕之さんの作品だけは見ていったほうがいい、と連絡をとってくれて、くわみつさんで展示準備中の髙田さんを訪ねて作品を見せていただきました。

古い蔵を活かした木と土壁の展示空間に僕の備前焼のイメージを一新させる作品がたくさん並んでいました。備前というと歴史の長さから伝統的なものをイメージしてしまうけど、今までに見たことのないオリジナルな作品でした。技術に裏打ちされた繊細な形が現代の感覚でいわゆる「備前焼」を軽々と超えていたし木や土壁などといったものとも組み合わされていて、伝統を大事にしながらも、その自由な発想に刺激を受けました。個展の前日、搬入展示の最中で集中が必要な時に、突然の見知らぬ来訪者にもかかわらず、髙田さんにはしばらくお話に付き合っていただいて制作のことなど教えていただきました。技術的なこともそうだけど制作に対する姿勢に共感しました。

自分の勉強のために写真を撮ることを許してくれただけでなく、ネットに上げても良いと言ってくださったのですが、ライティングの前だったし、是非、ギャラリーくわみつさんで本物を見て欲しいのでここにはDMだけ載せておきます。（DMの作品を見れば技術に裏打ちされた現代の形とセンスが伝わるでしょう）

ギャラリー1階の常設展示販売も見せていただいて、若い木工家具作家によるフリーハンドのようなのに精緻でモダンな寄木細工があったので1枚買ってきました。

ギャラリーを出てしばらく歩くと後ろから髙田さんが走ってきて「山中さんの個展のDM、今、持ってますか？あるなら一緒に並べておきますよ」って髙田さん、いい人過ぎ。そのお人柄にもぐっときました。

本当に素敵な作品展です。お近くの方は是非。

僕は額縁からはみ出し始めた一輪挿しが印象に残りました。

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髙田 裕之 陶展
-楽raku-
2015年6月19日(金)～6月258日(日)
11：00～18：00　　会期中無休
大黒ぎゃらりー くわみつ
広島県福山市大黒町1-1