石彫りに行く前に香る花で満開のせんだんの巨木を見に行く。
仕事場への途中にあるので。
うっとり。
なかなか見られない光景。
枝は古電柱で支えられ、
幹には大手術というかかなりの面積を粘土のようなもので保護されている。腐ってたんだろう。
保存会の方々の尽力に頭が下がる。
本当によくここまで樹勢回復したなぁ。
俺もがんばろう。
午後の石彫りの前に仕事場すぐ下の高蔵寺によっていく。
誰もいない境内で静かに手を合わせる。
門のように立つ二本の樹齢800年の杉の木
ふれてパワーをもらう。
これまでどれだけの人がこの木肌にふれて力をもらったのだろう。
800年。。。
石を彫ってる仕事場のすぐ下にこんなに素晴らしい木と場所がある。
時折り、仕事の前や後によって心を沈めたりパワーを貰ってる。
境内にはこんな大木も。
榧(かや)の木。
高蔵寺境内に移築された旧佐藤家住宅。江戸時代中期の民家。
高蔵寺もこの家屋も国指定重要文化財。
高蔵寺の脇を流れる蛍が生息する清流を
1kmほど登ったところに
大きな石を抱くように立つ欅の巨木。
地元では石抱欅と呼ばれてる。
樹齢何年くらいだろう、
がっしり石を掴む力強い姿。
さらに険しくなる道なき道を行くとダム湖の抜けた景色に出会える。いつ来てもこの景色独り占めだ。
でも入の坊滝手前の石抱き欅までの道は
草刈りがされ、障害物がどけられ、道が崩れたところには石や木で歩けるように整備されてるのでちゃんとした靴さえ履いてくれば女性でも歩けますよ。
まあ有名なるよりいつも独り占めできる方が個人的には幸せなんだけど(笑)良いところなんだよ。
ハンモックのような蜘蛛の巣。
先日、冬から彫っていた石彫が完成して、新しく彫り始める前にパワーもらった。今日見た巨樹巨木はどれも仕事場のすぐ近くに立っている。どれも家から仕事場の道の途中にあって折にふれて会いに行ける。こんな豊かな自然の中で、石という自然の素材を彫ることができることに感謝。