幸手市 アートさんぽ展

カミさんのお母さんの家。朝のテーブル。

東北自動車道で宮城に帰る前に幸手市による。

市制施行30周年記念の幸手市で今年初めて開催される「アートさんぽ展」を見るため。
実行委員のひとり、彫刻家の小林 晃一 さんにパンフレットなどを送っていただいた。

小林さんの本小松石の石彫。僕もいつかこの石使ってみたいと思ってる。
小林さんには、制作や設置を手伝わせてもらって、いろんな事を教えてもらった。今、持っているエアーツールの多くは小林さんにいただいたもの。恩人のひとり。

アートさんぽのパンフレットの地図を見ながら幸手の町中を歩く。そして同じようにパンフを持ってキョロキョロ歩く人たちと何人もすれ違う。全部で19カ所にいろんなアート作品が展示されているという。金物屋さんに展示されていた、彫刻家 翁譲さんの木彫。

昔、お医者さんだった建物には石膏像や水彩画。思いがけず素晴らしい水彩画に出会えた。童謡をテーマにした中村勝彦さんの作品。カミさんはいろんな場面で童謡を歌うことがある。歌う前にその歌の背景にある物語やエピソードを話してから歌うことが多いので、門前の小僧の僕も、絵に描かれているモチーフのひとつひとつもわかってなんだか嬉しくなった。何より、素晴らしい作品。洒脱でお洒落。中村 勝彦 さんという作家さん。

会場には小林さんの黒幻焼きも置かれていた。
昔、この病院に通ったという人が昔話をしたりして、アート散歩がアートと人だけではなくて、地域の人と人を繋ぐイベントになっていてうらやましい。

今回の一番の目的は小林さんの石彫を見る事。会場の聖福寺の横の幼稚園の門柱の上には像の石彫!なんで?面白いけど・笑

小林さんの作品。蛇紋岩の等身より少し高いくらいのサボテンのような作品。素晴らしい。石のいろ、磨き、個性的なノミ跡。奧には黒御影石の作品がふたつ見える。

150cmのカミさんより大きい。なんだかあまりにも自然で、そこから生えてきたみたいだ。

近くで見てもうっとり。素敵なマチエール。

黒御影石を使った作品。

こちらも。何気ないけど、いろんな技術や経験が無くしては作れない形。素晴らしい。

個展などの写真では見ていたけど、とうとう本物を見ることができた。嬉しくて小林さんの作品をはさんでカミさんと記念写真をセルフィーで・笑

ちょっと躊躇したけど、勇気を出して昭和なレトロな雑貨屋さんの、奧の暗い喫茶のコーナーに入ってみたよ。

ドキドキしながら座ったけど、御年配の女主人や、小さなコップで美味しそうにぬる燗の日本酒を楽しんでいたお客さんと、アート散歩のことや桜の見頃の話で盛り上がる。コンビニであいさつすると逆に気持ち悪がられる時代、昭和なお店ならあいさつもたまたま同席したお客さんとのおしゃべりも珍しくないんだな。アート散歩というイベントは今年から始まったので、店主もお客さんも知らなかったのでいろいろ説明していたら、お客さん「ちょっと行って見てくる」って、歩いてすぐの聖福寺に小林さんの作品を見に行ってくれて、帰ってきて作品について、またひとしきり盛り上がった。楽しかった。

満福寺で見たのは、小高 一民さんという作家のこんな作品。

アート散歩の19の会場で5個以上スタンプを集めると、このファイルケースがもらえるスタンプラリーをやっている。集めたので勤労福祉会館にもらいに行く。ゲットw!!!

勤労福祉会館を会場にこれからワークショップをやるために小林さんも来ていて、久しぶりに会うことも出来た。いやぁ、楽しかった「アートさんぽ展」そして、ちょっとうらやましい。こんな事できたらいいなぁ。

宮城へ帰る。羽生PAで焼きたての小さなクロワッサンをひとつふたつかじるのが楽しみ。

小さなカヌレも買ってみた。美味しい。

カミさんのお母さんのところで「居酒屋実家」が続いたけど、今日は久しぶりの「居酒屋我家」だけど家に帰ったのは夜の7時。スーパーで割引になったものを肴に。