イタリアはカラーラ産の大理石で作った雲を磨いた。機械で大まかな形は作ったので家の外水道の前で水ヤスリを使って、手で磨いた。機械で磨くとあっという間に磨けるのだけど白濁したツヤになってしまう。手で時間をかけて磨くと透明感のある仕上がりになる。そんなこと気が付く人はいないかもしれないのだけど。
以前はそんな事感じた事無かったんだけどそうやって小さな作品の磨きのために終日、冬に冷たい水で石を手で磨いていて「俺、何やってるんだろう」となんだか世間から取り残された気持ちになった・苦笑。
世界の裏側の人とも日常的にコミュニケーションするようになって時間の感覚がおかしくなったのか。でも考えてみれば40を過ぎてこれまで生きてきた時間よりこの後の時間の方が短いかもしれないのだ。ましてや自分の思うように頭と体を使って仕事出来るのは残りわずかだ。って焦ってるのかな。
でも手で磨いていると必然的に出っ張っている部分には多くヤスリが当たるので自然に柔らかい丸みが出るのも事実。インターネットと違って短縮出来ない時間ていうものもあるんだなぁ。
「俺、何やってるんだろう」と同じく思います。
残りの方が短いかも知れないけれど、先の事は分からないし今までも分からなかった筈…。
あの時ああしていなかったら今は違っていたかも知れないけれど…遣りたい事は未だに分からないけれど遣りたくない事は分かってきたかも?!
夢も希望も減った?けど、そんなに沢山は必要が無いかも…出来る事は限られている自分です。
やりたい事はたくさんあるけど。
出来る事は限られているんです、僕も。
そのあきらめというか覚悟は出来ているつもりなんですけど。
でも、もう少し普通に食べられるようにならないと、と思います。
自分ひとりじゃないし。。。
独りじゃない事が羨ましい…その分責任もあるという事か?
大変な事もあるでしょうけど、良い事もあるでしょ。
お邪魔して、ゆっくり話したい。
では、手伝いに来てください・笑