大理石の雲

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 イタリアはカラーラ産の大理石で作った雲を磨いた。機械で大まかな形は作ったので家の外水道の前で水ヤスリを使って、手で磨いた。機械で磨くとあっという間に磨けるのだけど白濁したツヤになってしまう。手で時間をかけて磨くと透明感のある仕上がりになる。そんなこと気が付く人はいないかもしれないのだけど。


以前はそんな事感じた事無かったんだけどそうやって小さな作品の磨きのために終日、冬に冷たい水で石を手で磨いていて「俺、何やってるんだろう」となんだか世間から取り残された気持ちになった・苦笑。
 世界の裏側の人とも日常的にコミュニケーションするようになって時間の感覚がおかしくなったのか。でも考えてみれば40を過ぎてこれまで生きてきた時間よりこの後の時間の方が短いかもしれないのだ。ましてや自分の思うように頭と体を使って仕事出来るのは残りわずかだ。って焦ってるのかな。
 でも手で磨いていると必然的に出っ張っている部分には多くヤスリが当たるので自然に柔らかい丸みが出るのも事実。インターネットと違って短縮出来ない時間ていうものもあるんだなぁ。