遅霜

 今年の桜の様子が変。日だまりや温かいところはそうでもないんだけど山の上や冷気の通り道の桜の花の数が例年に比べて圧倒的に少ないのだ。ある新聞に鳥が食べたという記事が載ったらしく桜の花の数がずいぶん少ないと思うと話すと「それは鳥が食べたんだよ」という人が多いのだけどどうも納得がいかない。毎年花見に行っている隣町の山の公園は全山で桜の花がまばらになっていた。満開じゃ無い訳ではなくて木に付いている花は殆ど咲いていて「満開」なのだ。ただ1本の木に付いている花の数が圧倒的に少ない。ちなみに下の写真は先日見に行ったときの桜。これで満開。
07041801.jpg
 ちなみに下は昨年、ほぼ同じ場所で撮ったもの。いかに今年の花の数が少ないか分かっていただけると思う。
07041802.jpg
 広い山の桜を鳥がまんべんなく平均的に食べるかねぇ。何故温かいところの桜だけは食べないでおくんだろう。鳥が食べたら花びらが木の下にびっしりと落ちるというけど花びら自体が無かったけどなあ。
 お世話になっているお百姓さんが今年の暖冬の時に「こーゆー時の遅霜が怖いんだ」と言っていて僕は遅霜の仕業だと思っている。つまり暖冬で花芽が付くのは進んだがその後で一気に冷えて遅霜により夜半から早朝の冷気で花芽が凍って駄目になってしまった、と言うこと。お百姓さんはこうも言っていた。
「台風の被害は誰の目にも明らかだけど遅霜の被害は誰にも分からないところでじわじわとやってきて壊滅的な被害になることがあるから恐いんだ」
 確かに果樹の花が落ちてしまったら収穫は出来ないだろう。今年の農作物に被害がありませんように。変な天候が被害をもたらしませんように。