プリフライト

 今年の年賀状の印刷原稿をやっと作り終えてたった今、Web入稿した。その年に作った石の作品の中でハガキに印刷すると合いそうで気に入った作品を1点選んで制作するのだけど、その時に作っている作品が一番良い作品のような気がして(錯覚?)ギリギリになってしまうのだ。今回もその例に漏れず。ハガキに使うことに決めた制作中の作品が磨きの機械が使えない形だったので家に持ち込み朝から晩まで10日くらいかけて手で砥石を使って磨いていた。3日前にやっと完成しおととい朝からセッティングをして半日かけて撮影し、午後から印刷原稿の版下の作成を始め、さっき表裏2面分が出来上がった。
 僕が印刷を頼んでいる印刷屋さんは今年、軒並みPDF入稿に移行した。入稿はネットでするのでファイルサイズが軽いし写真などの画像は埋め込まれるので添付漏れなどのトラブルも防げるのでお互いにメリットが多い。ただ新しい入稿方法を取り入れるのはちょっと大変だったけど印刷屋さんのサイトに詳細な説明があって勉強できた。
 毎年、年賀状用のハガキを印刷してもらう会社も先日、PDF入稿の受付が始まった。それに伴いテンプレートも新しくなり他の印刷屋さんではまだやったことのない「プリフライト」というものを初体験した。
 まずは、IllustratorCS4(+PhotoshopCS4)で作成したデータを入稿用にPDF化。設定は印刷屋さんで用意されている出力に適したPDFを書き出すための設定ファイルをダウンロードして読み込んで出力すればその印刷屋さんに最適な出力が出来るように設定されている。次にプリフライトチェック。プリフライトプロファイルもダウンロードしてそれをAdobe Acrobat Pro に読み込んでプリフライトチェック。
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(クリックで拡大)
表面は問題なくOKが出ました。
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 次に宛名面をチェックすると4カ所のエラーが。0.15pt以下の印刷できない細すぎる線のエラーが出ているとのリポート。実際には4ヶ所ともフォントをアウトライン化した箇所なので罫線エラーのはずはない。どうしようもないのでその旨、明記して入稿した。明後日、月曜の印刷屋さんの営業日に受け付け時にプリフライトチェックでエラーが出ているデータは受理できません、て連絡が来てしまったら今年の年賀状用のハガキは年内に印刷できないことになります。
 その時は今年の年賀状は無し、ということになります。みなさんごめんなさい・苦笑