雨だったので朝、仙台に。

仙台市博物館に「法隆寺―祈りとかたち」を見た。

年を重ねるほど木の仏像が心に効いてくるのを実感してる。
子どもの頃、家の西洋美術の画集はページが摺る切れるほど良く開いていたけど、日本美術の全集は興味が無かった。
法隆寺を初めとする古い建築の写真にはギリ興味を感じたけど「仏像」というだけでページを繰ったもんだ。

それがどうだ。

木造の仏像の美しい事。実物を間近で見ると、古さと繊細さと技術と「残っている」事に心が動く。
やっぱり年をとったのかな。

招待券をありがとうございました。
招待券が無くてもきっと行ってましたけど。この企画展は。

家への帰り道。竹駒さんによる。

子どもの頃、日本美術の全集を開かなかったのに、この数年の竹駒神社に来る回数はうなぎ登り。

竹駒さんに手を合わせた。
あの大震災の日から、仕事がうまくいきますようにとか、お金が儲かりますようにとか、具体的な事は願わないで、ただ手を合わせるだけ。
世界が平穏で平和なイメージだけをして。

だけど今日は、小学校の同級生の子や、一緒に絵を描いてきた子らが高校に合格したので、その子らのこれからの学校生活が楽しいようにともお祈りした。45円のお賽銭でごめんなさい。

手を合わせるってシンプルな行動なのに、なんか精神、というか心に繋がる感じが不思議。

不思議だけど、なんか幸せ。それが仙台からの帰り道、僕を竹駒さんに寄り道させてる原因だな。手を合わせるだけで少し幸せ。