手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから

宮城県美術館で「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」展を見る。先日、始まる前に見に行ってしまった

14053101

初日でした。子どもの頃マンガは買ってもらえずテレビのマンガも見て良いのはサザエさんだけだったので浴びるように見たり読んだりした訳ではない。だけど友だちの家でブラックジャックを全巻、読ませてもらったりしていた。マンガは良く描いていたし009の島村ジョーは格好良くて毎日飽きることなく描いていた記憶がある。

14053102

入り口にご存命の藤子不二雄Aさんからのお花も。

14053103

手塚治虫と石ノ森章太郎のマンガの原画が見られる。印刷と違って原画には手の痕跡が至るところに残っていて心に迫ってくるものがある。

14053104

そして美術館の中に再現されたマンガの聖地「トキワ荘」が!やっぱり俺は昭和の生まれなんだなぁ。ものすごく郷愁を誘われる。っていうか住みたくなる。

14053105

手塚治虫と石ノ森章太郎のトキワ荘の部屋も再現されていた。とても狭い。4畳くらいか。ふたりとも本棚には本がびっしり。石の森章太郎の部屋はそれに加えてレコードプレーヤーとたくさんのLPレコードが並んでいた。(LPジャケットの説明が若者に出来ない時代だ。ジャケ買いの説明はもはやお手上げ)

14053106

あんな狭い部屋から歴史が生まれたんだなぁ。まだ今のようにジャンルとして(社会的というより世界的に認知され)確立していた訳じゃ無い「マンガ」に人生をかけた者同士が一つ屋根の下で共に暮らしていたなんて、辛い事も多かっただろうけど、きっと楽しかっただろう。

だけど死後、自分たちの原画が展覧会として日本の美術館を巡回するなんて想像したことがあっただろうか。

(トキワ荘のみ写真撮影OKなので掲載しています。本当は手塚治虫と石ノ森章太郎の部屋もすごく撮りたかった)