仙台の休日

本当なら完成間近の作品の制作を進めているはずだったけど磨きの道具が壊れてしまった。忙しいからあきらめていたけど行きたいところはいくつもあった。今日は休日にして仙台に行く。

14052502とうほく陶芸家展 in せんだい2014へ。友人の池田さん夫婦の展示を中心に見る。

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粉引の作品。温かい器。

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SARP 仙台アーティストランプレイスへ。

一緒にグループ展をやったことのある髙橋健太郎さんの個展「-地下茎-」を見る。今まで見せてもらったインスタレーションの中で一番好きだ。(写真はsarpのサイトから転載しました)

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ライフスタイルコンシェルジュへ。行く度に作らせていただいた石の花器が季節の花で飾られていて本当に幸せな気持ちになる。今日、ちょうどあやめが咲いたところだという。明日になれば散ってしまう。ちょうど咲いたタイミングで見られた。おいしい紅茶いただきながら少しおしゃべり。ごちそうさまでした。

14052511阿部敬四郎ギャラリーによって「-和銑による-江田 蕙 茶ノ湯釜展」見る。和鉄の色って味わい深い。

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せんだいメディアテークへ写真展を見に行く。

14052501「 KOBE*HEART 2014 〜つたえる〜 」


大震災の年に初めて神戸に行った。まちに「東北は不滅 活力を神戸から」と書かれた旗が何枚もはためいていたことが今でも忘れられない。同じ大震災を経験して人ごとじゃなく気持ちを共有してくれたんだろう。そしてそれは今でもこんな風にいろんなところで続いている。ありがとうございます、と思いながら写真展を見た。
 

同じフロアで開催されている「写真新世紀仙台展2014」もとても見応えがあった。優秀賞を受賞した藪口 雄也さんの「コンテナの中の瞳」の組写真に引き込まれた。保護施設のコンテナに入れられた捨て犬の瞳をていねいにていねいに撮った写真。こちらで作家の言葉を読んでみて欲しい。選んだのはヒロミックスだった。ヒロミックスのデビューは鮮烈だった。その頃、みんなやたらに○○ックスて「クス」つけてたよね。
【2014/05/26:追記】
作者のサイトで「コンテナの中の瞳」が見られました。こちら。
あと、海老原 祥子さんの「記念写真」もとても面白かった事を書くの忘れてました。

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朝から何も食べないまま2時も過ぎてしまった。夕食まで何も食べなくても良いんだけど、ヴィトリーヌのカレーが無性に食べたくなって店に向かって歩きながら、遅くなったけどカレー食べられるか電話した。すると転送になった電話から知らない声で「お店閉めました」信じたくなくてそのままお店まで歩き続けた。最後に店の外観だけでも目に焼き付けておこうと思って階段を登る。と、ママがいた。お店の片付けをしているところだったようだ。会えて良かった。連絡先を教えてくれたので再会を約束して別れる。きっとまた会う。

どうしてもあのカレーを食べたいと言ってくれる人がいるので(僕もそのひとりだ)キッチンを借りて時々やるつもり。その時はブログで告知するから、と言っていたのでカレーを食べるチャンスもあるようだ。

寄るところもなくて僕にとってよそよそしい街だった仙台が好きになったのはヴィトリーヌという空間を知ったことが大きかった。天空のカフェで過ごしたあの時間は夢のような時間だった。紅茶を飲みながらママとお喋りするのがとても楽しかったんだけど。本当に残念。

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それから西公園まで歩いて「安倍政権に私も言いたい!宮城県民大集会」へ。

瀬戸内寂聴 さんが「90年の人生で、今の日本がいちばんひどい」と言った時、同じ危機感を共有できなかった自分を恥じている。その時は確かにひどいことになっているけど、そこまでかなと思ってしまった。だけど、戦争を経験したこの国の先人達が、何年もかけてひとつひとつ大事に積み上げてきた物を、この国の人たちが暴力的に崩し始めているのを毎日見せられている。信じられない早さで。僕が生きている間に、どこかの国のように外で思ったことを言えなくなる国になるかもしれない。(すでに放射能の事はそうなりつつある)

集会の最後に、読み上げられた宣言を認める拍手に、僕もひとり、みんなと一緒に拍手した。のべ3000人近くが集まったそうだ。

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となりの源吾茶屋でひとりでお茶。今日もよく歩いた。街を歩くのは楽しい。

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最後に手塚治虫と石ノ森章太郎の漫画の原画を見て帰ろうと思って宮城県美術館に行ったら、企画展はまだ始まっていなかった。