個展の作品のパッキング

個展の作品のパッキングした。これだけで半日仕事。とても壊れやすい螺旋の形の彫刻を積んで悪路を走っても壊れないように、でもコンテナの数は出来るだけ少なくして、極端に重い箱が出来ないよう重量を按配するのは結構大変。思わぬところで引っ越しだらけの人生が生きている・笑
今回の石の総重量は103kgでした。

昼食に一品作る。じゃがいも細切りにして水にさらして、オリーブオイルで炒めて塩胡椒。ワインビネガーを多めにかけて火を止めたらエクストラヴァージンオリーブ回しかけるだけ。酸味と甘みで美味しい。たまに無性に食べたくなる。酸っぱいものが食べたいのかな。

炊きたてご飯をかき混ぜて蒸らさないで、そっと表面だけを集めて茶碗によそって卵かけご飯。炊きたての時だけできる贅沢。米が一粒ひと粒立ってる。

ちょっと気分転しようと思って久しぶりに裏の田んぼに散歩に出てみたら、5時前なのにもはや暗い。

散歩する余裕も

夕焼けを見る余裕もないな。

先日の大雨で稲刈りの時の稲藁が一か所に集まってしまってる。これどかさないと、ここだけ米が実りません。どかすの結構大変そう。

コヤスケと石頭(せっとう)という手道具を使ってよく石を割ります。「螺旋」というテーマと共に「割れ」は僕がよく使う制作手法なので。基本的にカケラになるか真っ二つに割れてしまう石を、道具をコントロールして石の半分までしか割らないで、更に直角方向からも石の半分だけしか割らないようにして石の塊から小片を取り出してみたい、とある日僕の頭が思ってしまった。って説明してもイメージが湧かないと思ったのでスケッチブックに説明図描きました(けどモノツクリじゃないとよくわからないかも・笑)

それ以来時々思い出したように挑戦するも、何年経っても叶わなかった。友人からの依頼で「磊磊」という石彫作品を作るために、連日石を割りまくっていた2014年の8月30日。端材で挑戦してそれは突然、出来ました。まぐれだと思われるのは癪なので同じ石でやったら当たり前のようにまた出来ました。さらにもうひとつ。この超絶技巧が作品の善し悪しには全く関係ない事はわかっている。でも、自分がこの目で見てみたかった。

そしてこれを作品にするまでには更に2年かかりました。二度と手にすることが出来ないかもしれない素材に手を加えて良い作品にできなかったらと思うと怖くて。こんな風にいろんな形に割れたいろんな石がいくつも、今日も仕事場でいつか作品になるのを待っています。
そしてこの石割り、あの夏以来二度と出来ない。

ZU RE|Gap
黒御影石 真鍮箔 漆 鏡
どちらも 9x21x6.5cm
今週の土曜日から仙台で個展です。
山中 環 石彫展 RA SE N|2017年11月11日〜29日
ライフスタイル・コンシェルジュ(仙台一番町)
【在廊日】11/11・12・15・18・22・25・29(いずれも13~17時)
▼詳細は以下のページ▼
https://www.facebook.com/events/469861393388113/