蔵王で芸術のハシゴ

蔵王のギャラリー、ミュゼ・マエナカへ。

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「その存在を愛でる」オブジェ三人展
大槻智子(陶)・菊田佳代(陶)・前仲邦哉(陶/磁)

ガラス・陶磁器等 工芸を評する時、機能美という言葉が使われます。この機能を取り除いたモノがオブジェとご理解下されば、少し距離が縮まり、身近な存在になるのではないかと思います。是非御高覧ください。前仲 邦哉

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菊田佳代さんの作品を見るのは2年前の個展の時と、今年の春のグループ展に続いて3回目。最初の個展の際にあえてガラス特有の透明感ではなくてすりガラスのような温かな肌触りを感じさせるガラスの作品が印象に残った。
(写真のこの作品の光背の様な部分のエッジがとても魅力的!ラインが少しはみ出てる!)

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そして今年の春はガラスに絵付けを施した作品だった。その題材と線が素敵だった。
そして今回も、これまでの作品とまた趣がガラリと変わっていた。それでもやっぱり菊田さんの作品になってるのがすごい。割れてしまいそうに薄い板と固まりが組み合わさったようなカタチ。光背のような板には渦のようなラインが表現されていた。

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型取りでカタチを作る際の「バリ」が着想の元になっているようです。例えが悪いけど南部せんべいの縁ですね。抑えてはみ出たところが薄く残ってる「バリ」繊細な薄い板と固まりの組み合わせが、色や光の透かしに変化を与え重量感や表面の感じに変化を与えていてとても楽しみました。作家も在廊されていていろいろ話を聞かせていただいて楽しかった。塑像の粘土の腐ったような匂いの話を他人とできる日が来るなんて・笑

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見るたびにガラスの全く違う面を見せてくれる。もう見たことあるから、ですませないで時々見ないといけないな。
前仲邦哉さんの造形はいつものように緻密。無機的なものと有機的なもの、冷たさと暖かさが同居しているような不思議な感じだった。

※9月18日まで

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ミュゼ・マエナカから近い、エール蔵王 島川記念館にも足を伸ばす。

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夏の特別展「森本草介の世界」

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以前来た時に、この作家の作品が常設で展示されていて、すごく良かった。まとめて見ることができるようだったので来てみた。女性像も、風景画も、静物画も、どれも良かった。こんな風に絵が描ければなぁ。

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日本の作家、海外の作家、焼き物、ガラス、教科書に出てくるような多くの作家の多くの常設作品を見て帰る。

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