新年キャンプ

 昨日から一泊で新年キャンプに行ってきました。
 家から車で40分程の山の上、前回と同じミートランドのキャンプ場に着いたところ。
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 (このエントリー画像多用+長いので興味のある方のみ続きをどうぞ)


 積雪5cmは嘘じゃん・笑 29日に降ったとのこと。広い草原に足跡ひとつ無く29日以降の最初の客で今日は貸し切り。
 夜中に雪が降って動けなくならないように積んでいった雪かき用のスコップでテントを張るスペースの雪かき。カミさんにも交代してやってもらう。その間に僕はバーベキューコンロに炭の準備。
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 雪かきが終わった頃にちょうど炭が良い頃合いに熾きているのでとりあえず昼飯に「もんじゃ」
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 お友達にいただいた手作りの豆餅。これがうまい!
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 雪は凍っているんだけど雪かきしたところは少しぬかるんでいるので昼食をとっている間に少しでも乾けば、と思ってテントを張る前に昼食にしたんだけど太陽は雲の中、大地を乾かす風も吹かないので食べるものも食べたしテントを張ることにする。
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 カミさんとこのテントを張るのも3回目なので大きなテントだけど手早く設営。エスプレッソでお茶。3つ作った折りたたみ椅子がいろいろと活躍して便利。無垢の木なので熱にもある程度強い。お茶の後ホットカーペットでポカポカの寝室で昼寝。
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 4時30分頃辺りはすでに暗くなってきたのでランタンに点火しておく。
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 今回もアルコール燃料のトランギア・ストーム・クッカーでせんべい汁。これだけ寒いとダッチオーブンで料理しても皿に盛った時点でどんどん冷えて冷たいものを食べることになるのだ。ストーム・クッカーならとろ火で鍋。暖かい食事を続けられる。寒いときはとにかく暖かいというのは大事な調味料。
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 テントのリビングの地面は溶けた雪で足下がどろどろ。愛犬「小春」にはかわいそうだが寝室にこもっていてもらう。小春の下に寝室を暖めているホットカーペットからの電線が持参したタイコにささっている、これなしで初心者にこの時期のキャンプは無理。あとタイコには携帯の充電器もささっている。外気温が下がって携帯電話の電池が冷えるとあっという間にバッテリーが無くなってしまうのだ。満タン充電だった携帯が僕もカミさんもあっという間にバッテリー切れになった前回の経験を活かして充電器を持っていった。(それでも親兄弟に数件写メールしただけで2回フル充電する必要があった。この携帯では雪道で遭難したらすぐ電源切って節約しないとSOS電話するチャンスはすぐ無くなるな。)
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 このキャンプ場に良く来るのは源泉かけ流しの温泉があることも大きな理由。そうでなかったらこの時期にこれない。芯から体の温まる温泉には朝から晩までお湯だけ入りに来る車が行ったり来たり。
 二人でいっぺんに風呂に行くと知らない土地で置いてけぼりの愛犬がかわいそうなのでカミさんが温まりに行っている間、僕は一人で焚き火を楽しむ。満月の夜、雪の降り積もった草原で薪を動かして火を扱いながら、ゆっくりビールを飲むのは僕にとってはとても幸せだ。極寒の中にわざわざでかけていって喜んでいるなんて、この幸せがなかなか共感を得られないことも良くわかっているけれど・笑
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 まじでここの温泉は素晴らしい。マイベスト温泉のトップ3に入ることは間違いない。湯に浸かって帰ってくると辺りが雪なのも忘れる暖かさ。ホットカーペットでポカポカの寝室の中でビールを楽しむ。テントの隅に置けるよう杉の板を作業台として2枚作って持ってきた。この板1枚あるだけで液体の入った缶を置けるようになって便利。灯りはリビングでともしているランタンの強い灯りがテントをすかして入っている。本が読める明るさ。コールマンのランタンって本当にすごい。
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 朝、日の出。凍りまくったテントの前の雪原に日が昇る。5日遅れだけど個人的に勝手に初日の出にして楽しむ。
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 テントも全てのものが凍り付いた朝。たぶん零下10度にはなっているだろう。テント内のホットカーペットをしいた寝室でも簡易温度計は朝マイナス5度だった。
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 最後まで面倒を見たので燃え残り無く焚き火は燃え切っていた。
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 凍らないようにリビングに取り込んでおいたウォータータンクの中の水も凍っていた。
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 ペットボトルのミネラルウォーターは凍っていないように見えたのでマグカップに注いで飲もうとつぎ始めた途端みるみる凍っていった。水が氷になるには核が必要で静かに冷えていった水は0度以下のマイナスになっても凍らない。衝撃を加えるとそれがきっかけになって小さな氷がみるみる連鎖して凍っていくのだそうだ。まさか自分の手の中でその様子を目撃できるとは思わなかった。
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 ゆっくり登ってきた「個人的な」初日の出・笑
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 寝る前にカップラーメンを食べるためにお湯を沸かしたリビングの鍋のフタは湯気がそのまま凍り付いていた。
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 ほら。フライパンを兼ねたこのフタは下を向いて鍋をフタしていて登った湯気が滴となってそのまま冷えて凍りついたのだ。
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 雪原で遊ぶカミさんと愛犬「小春」
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 焚き火の際に万が一の時の消火用として必ず用意するバケツの水はこんな分厚く凍っていた。山の上は本当に冷えるんだな。
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 せっかくなので「バケツの氷君」の記念撮影。
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 朝食。目玉焼き、生ハム、即席スープ、トースト&バター、エスプレッソコーヒー。生ハムがとてもおいしかった。キャンプに良いかも。
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 撤収。雪の上に防水のシートを引いて作業スペースにする。これは今回のような雪の時も砂地の時もぬかるみの時も汚れや水から大事なものを守ってくれて便利。
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 とはいってもテント内の結露がすごかったのを乾かす余裕はなかったので帰り道に自分の仕事場へ。(※この写真はキャンプ場ではありません。僕が石を彫ってる場所です・笑 広くて平らでキャンプ場としても最高なんだけど、仕事したくなっちゃうのでここではテントは張らないけど)
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 カミさんがタオルでふいてくれている間にワンバーナーでエスプレッソを作る。ゆっくり飲んでいる間も乾かす。これで次回までにカビが生えないですむ。
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 最後にポールの入った袋をあんこにして巻いていく。袋の横幅と収納袋の横幅は同じなのでこれを守れば袋にすっきりと入る。ポールの重みで空気も抜けやすい。(「オートキャンプのマル秘テクニック教えます」という本で知った方法)
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□個人的覚え書き
忘れずに持っていって良かったもの
・携帯電話の充電器(冬期は特に)
・タイコ(電源を借りるときは必須)
・焚き火台(焚き火禁止のキャンプ場多し)
・たくさんの杉っ葉(焚き火一発着火)
□忘れたもの
・替えの靴下(テント設営時にテントに乗るのでサンダルを多用するが特に雪の時は靴下が雪で濡れる。今回、靴下の替えを忘れたことに気が付いて素足で設営したが、、、地獄の寒さだった)
・焼酎(寝る前にお湯割りで体を温め睡眠を誘うため)
□持っていけば良かったもの
・ウインドレーカー(薄くて寒さがしのげるものが作業時には便利)
・ライター(持っていったものはよく点かなかった)
・プラスチックなどの濡れないサンダル(雪でやられた)
・せんたくバサミ
□次回への宿題
・鉈は持っていたっが薪が堅くて小割を作れなかった。(うまく火が熾せない可能性有り)
・テント、フルクローズ時フロントの下にスキマ有り。それで正常なのか張り方の問題なのか。