Ave Maria – Caccini

昨日のコンサートのせいで、カッチーニのアヴェマリアがずっと頭の中で流れてる。あまりにもぐるぐる流れ続けてちょっと吐きそうなので動画を見て耳から実際に聴きます。


大震災の2011年は、アヴェマリアはカトリーヌ・ジェンキンスのばかり聴いていた。この声の低さが心に染みるのかも。僕にとっては女神。


伴奏がちょっと残念なんだけど、森麻季さんの声がとても豊か。


わがままな僕は誰かとひとつのモノを作り上げることはとうてい出来ない。憧れているのに。だから多くの人が「息」を合わせてひとつのものを作り上げてるというだけで泣きそうになってしまう。それこそがアヴェマリアの精神のひとつのように思える。


豊かな声。このくらいのゆったりしたテンポだと心に染みる。高音を歌うときにさらにテンポをゆっくりにして心持っていかれる。


シャルロット・チャーチ、カワイイのでリストにいれとく・笑


一音多く入れてアレンジしたり、クラシックなのにテンポ前倒し気味で好き嫌いが別れるかもしれないけど高音の美しさは群を抜いてる。


前半、お腹に手を当てているのは、きちんと発声ができているか確認しているのじゃないだろうか。カミさんが練習でよくやってる・笑(本番でやっていいんだ、とのけぞっていたカミさん)


番外。バイオリンの音は人間の泣いている音だから。こういう曲を演奏されるとやられる。


番外2。テノールとトロンボーンのアヴェマリア。しかも同じ人が。しかも男性が。


でも男が歌うのがおかしいと言ってるんじゃないよ。これ素晴らしい。なめてかかると鳥肌立つよ。


みんながドラマティックに歌うこの曲を、あえてそうしないで淡々と歌われると逆にくるものがある。


自分でもチェロを習っている友だちの恵さんが教えてくれたこのピアノとチェロのデュオを追加しました。(2014/06/07)チェロが泣いているよう。

みんな知ってるだろうけど、この名曲はカッチーニ作曲のアヴェマリアって呼ばれてるけど本当はカッチーニが作曲したんじゃないんだよね。70年代にソ連のウラディーミル・ヴァヴィロフが作曲したのが本当。だけどカッチーニのアヴェマリアって言わないと全世界的に通じなくなっているので、このタイトルでエントリーします。

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僕はこのミケランジェロのマリアを見るために大学3年の時にひとりでバチカンへ行った。