シェ・アルモニでのランチ

念願のシェ・アルモニにランチを食べにカミさんと。ライフスタイルコンシェルジュのスタッフの方が予約を取ってくれてお店に着いたら、当たり前のように先日のランチ会に僕を誘っていただいたチハラダクニコさんと、その縁で繋がった圭子さんが入ってくるところだった。驚いたけど予感のようなもの(というか期待)もあった。
いずれにせよ4人でテーブルを囲んでお喋りしながらのランチは、刺激的で、美味しくて、とても幸せだった。
先日のランチ会でも話はできないままだったので、ほとんど初めてのお喋りだったけど、おふたりとはすごく話をしてみたいと思っていた。

14061909

東北に来て、最初から最後まで美味しいと思ったのは SANTA FE 以来だ。しかも話をしたかった人たちと美味しいものを一緒に食べる幸せ。

これまでのことや、ここ数年で何かオセロがパタパタとひっくり返っていくような、これまでに感じたことがないような、最近人生を肯定し始めている、なんて話を笑いもせず聞いてくれただけじゃなくて、肯定と説明とこれからの話をしてもらって、気が付いたら鳥肌が立っていた。
子どもの時に絵を描くことが、辛い現実を忘れることが出来る唯一のヒーリングだったなんて事も共有して。

それ以外に方法が無くてやってきた道のりを、他人から肯定してもらう事は特別な事だ。自分がひとりだけで信じていることでも、信頼する他人がそうだねと言ってくれる事が自分に与える影響に驚いたり感謝したりしてる。

思いがけない幸福なランチだった。何よりとびきり美味しかった。
そのうちランチしましょうと茅原田哲郎さんと話していたのに、その前に奥さんとランチすることになるとは思わなかったけれど。

クニコさんに教えてもらって、圭子さんの震災の記録を読み進めてます。
はだしの圭-熊谷圭子の震災ノート「311から歩いて行こう」
気仙沼のNHKの記者だった圭子さんは、普通3人のチームで取材するところをひとりでカメラを担ぎ、三脚や重いバッテリーを持ちひとりで取材していたという。大震災当日も仕事だったので持っていたカメラのスイッチを入れ、迫り来る津波を撮影したそうだ。

 

シェ・アルモニ(Chez Harmonie)~気軽に集えるフランス食堂~

店を出るときにオーナーのお父様が背筋を伸ばしてから真っ直ぐに頭を下げて「ありがとうございました」と言われて少しドキドキした。美味しいだけじゃなくて、なんて素敵なお店。

東京からきたシェフの実家と、僕とカミさんが結婚式をしたところはどちらも池上本門寺のすぐそばでした。そんな話で盛り上がる幸せも。