メトロに乗って

お盆の東京帰省の行き帰りの車の中は年末年始に続いて、斉藤和義の「斉藤」と「和義」をひたすら繰り返して聞いていた。完全にハマっている。
♪月光♪を始め、ほとんどの曲が好きだけど一番好きなのが♪メトロに乗って♪ なんか思い出と重なる。

何度も聴いてほとんどの曲の歌詞を覚えてしまったので、車を走らせながら♪メトロに乗って♪を大声で歌っていたらこんなフレーズで不意に涙で目が霞んだ。100km/h 出てるのに危ない!

「いつか」「そのうちに」口癖になっていた
明日が来るなんて 当たり前じゃないんだ

なんてことのない歌詞だけど、この曲が作られたのは東日本大震災の後。原発事故直後に行動を起こした斉藤和義は、この歌詞を書くときに地震や津波で別れざるを得なかった人たちの事は念頭にあったと思う。意識的にかそうでないかは別として。いや、そんな勝手な憶測はどうでもいい。ただ、その歌詞を大きな声で歌っていたら心が平静でいられなくなった。自分が大変だったとかではなくて、何気ない今この時の大切さ、明日が来ることの奇跡が胸に迫ってきた。そして、そんな事を歌詞にして歌ってくれて(勝手に)勇気づけられる。

「忙しい」「興味ない」言い訳になっていた
明日が来るなんて 誰もわからないんだ

2番はこんな風に唄う。あの声であの歌い方で歌われると余計心に迫る。

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社会人になって4年目。新宿からメトロに乗って5つ目の駅で一人暮らしを始めてすぐにカミさんと付き合い始めて、すぐに結婚した。
ふたりで引っ越すまでの数ヶ月は毎日のようにメトロに乗っていた。

メトロに乗って 変わりゆく街へ出よう
ここは東京 僕ら出会った街
旅人になって もう一度恋をしよう

メトロに乗って 思い出の街へ出よう
ここは東京 僕ら出会った街
旅人になって もう一度恋をしよう

メトロに乗って 変わりゆく街へ出よう
ここは東京 僕ら暮らす街
あの日に戻って もう一度恋をしよう


 


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