カミさんと僕の結婚記念日と、それぞれの誕生日が全部が4月なので1年に一度だけ、4月にぜいたくだけど美味しいディナーを隣町のお店に食べに行っていた。本格的なフレンチのお店「レストラン ラ ナチュール」
今月の16日で閉店と聞いて、驚いて、がっかりして、絶対悔やむから、お金ないけど最後にもう一度だけ行こうと予約の電話。
すでに満席だったみたいだけど、ふたりの席をなんとか用意してくれる。それだけじゃなくて電話口で名前を告げたら「食べられないものは以前にお聞きしたものと同じで大丈夫ですか？」年に一度、多くても2回くらいしか行ってない客なのにどれだけプロフェッショナルなんだろう。
キッシュ。桃と生ハム、イチジクとサーモン、梅の酸っぱいシャーベットと食べるホタテの前菜。天使の海老をとうもろこしの粉の皮で巻いたバジルソース添え。酸味を利かせたガスパチョ。オーストラリアの肉のステーキ。ティラミス、シャーベット、アイスそして僕が世のデザートの中で一番好きなクレームブリュレ。んー。至福。
桃と生ハムは新鮮だった。以前、イタリア料理の教室も開催している友だちが、我が家でイタリアンを作ってくれた時に前菜に作ってくれたのが「いちじくの生ハム添え」だった。生ハムを甘い果物と合わせるのを前菜に少しだけ食べるのは本当に美味しい。生ハムメロンは今でもあまり食べる気にならないけど。
あまりに美味しくて悲しくて聞かずにはいられない。どうしてやめるのか。
すると以外な答えが。シェフは、タイでの新規レストランの立ち上げに参加してくるのだそうです。そして1年位を目処にまた帰ってきて今のお店を再開すると！やった。帰ってきたらタイ料理まで詳しくなってさらにグレードアップしそう。これで最後じゃなかった。それなら1年位喜んで我慢する（というかもともと1年に一度の客だった。なんかごめんなさい）
地元だからカミさんに運転してもらっていつもビールを飲んでいたお礼に今宵は僕が運転手でカミさんはワイン。今宵が最後だと思っていたから。最後じゃなかった嬉しさを噛み締めながら帰る。
こんな贅沢で美味しいものをいただいたんだからまた明日からもがんばろう。