職人かたぎの車屋さん

大震災から4年目の3月11日は雪でした。

三人展の会場の仙台から家の近くまで帰って来た時に、吹雪のようになり暗い夜道に雪が横殴りに吹いて前が見えなくなった。僕の家は電信柱を目標に曲がるのだけど、電信柱すら見えなくてそれを探そうとハイビームにしたのがいけなかった。反射して余計見えないんだよね。でやっと着いたと思ってカーブしたら「バーーーーン!」と大きな音と衝撃。あ・わ・わ・わ。縁石に激突した!と思ってバックして無理矢理曲がり直してなんとか家まで車を入れた。

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明かりで照らしてみたら完全にパンク。悔しいことに家に着いたら吹雪は止んだ。あと5分遅かったら!

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翌日の仕事は、でも、まあ早起きして夏タイヤに変えれば大丈夫と思って破損した右前の前輪のタイヤを交換。

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これで大丈夫と思ったら

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ぶつけた衝撃が強すぎて車軸が曲がりタイヤが車体にあたっていた。あ、これでは廃車だ。とがっかりしてカミさんの車を借りて仕事へ。

いつもお世話になっている車屋さんに連絡をとって車を見てもらった。夕方、電話がかかってきて「完全に破損したパーツひとつだけ買って取り替える。少し歪みがあるけど、それはこっちで直してみる」

廃車だと思っていた僕には車屋さんの声が神様の声に聞こえたよ。で、今日直ったという車を取りに行った。「ディーラーだったら関係したパーツを全部新品に交換だよ」
破損したパーツを取り替えても右の前輪だけは変な方向を向いていた。それをトンテンカンしたりグリグリしたりして直してくれたのだそうだ。タイヤが直っても今度はハンドルのセンターと合っていなかったりしてそれをまた調整。大変だったみたい。
そして想像していた金額よりはるかに安く治りました。

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仕事場で勇姿を撮影。2006年の夏に中古で買って重い石の作品を積み、作品の台座を一度に何個も積んだり、キャンプに行ったり、車中泊で旅行まで行った。本当によく働いてくれた。だけど次のスタッドレスを買う前までには次の車を探してくださいねと車屋さんには念を押された。

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この車がなくて昨日で終わった3人展の搬出が出来なかった。作品台なら無理すれば10個位積めるかも。

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縁石に残る傷跡。人を巻き込んだり、怪我したりせずに良かった。自戒。