あん

映画「あん」を見た。(ネタバレありません)

15053101

原作になった、ドリアン助川さんの本がとても良かったので河瀬直美監督が映画化したと聞いたら見ないではいられなかった。

原作者のドリアン助川さんが本の販売に際して語った言葉を読んだ時の思いと、映画を見た後の余韻が重なって心に残った。

「人の役に立つこと」が生きる意味だ
「社会で役立つこと」が自分の生まれてきた意味だ
と言われたことに対して違和感を抱いたんです
・・・・・
我々の生まれてきた意味が
「社会で役に立つとか人の役に立つ」ことだけだとしたら
じゃあなんで人の役に立たないトンボは
あんなに綺麗な羽をしているの?とか
蝶々の羽の模様は何であんなに美しいの?とか
役に立つとか立たないとか
全然違う次元で我々は生まれてきたのではないかと

15053102

余談だけど主演の樹木希林の孫にあたる内田伽羅さんの顔がアップになるたびにお父さんの本木 雅弘の顔に瓜二つで、そのたびにモックンを思い出してしまった。

私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。
・・・だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。

15053103※公式サイト