鍛える者 II 古屋菜々展

日新製鋼ギャラリーで「『鍛える者』鉄に恋した鍛冶芸術家 古屋菜々展」を見た。

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おととし、ある作品展で、ダマスカスの作品を見て「一体これは何だ?」と思った。最初、そのような模様の鉱石があって、それを発掘して磨いているだけなのかと思った。

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だけどそれは小さな女性が力を振り絞って作ったものだった。

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最初、作品に出会い、次に作家に出会った。彼女にあった人の多くがファンになってしまう、というけど僕もそのひとりだ。「作る」ことへの「覚悟」が、話や文章から伝わってくる。そして、彼女はいつも自分を「ポンコツ」と呼ぶ。

「これだけの会場でも他のギャラリーでも個展を企画してもらえて、ファンもいっぱいいて、もう自分をポンコツと言うのはやめにしてもいいのでは?」と言うと「虚勢を張っていた昔はそれすら認められなかった。今は100人に言われても負けずに立っていられる。天狗よりポンコツの方が好き」

かっこいい。男前!(ついつい男前!って言いたくなることが少なくないけど、素敵な女性です)
個展会場では過酷な制作の様子が、動画で見ることが出来る。(このムービー自体もすごくかっこいいのだけど)制作の様子のビデオを見たら、僕だけじゃなくて「男前!かっこいい!」と言いたくなること必至。

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ダマスカス鋼による作品。うっとり。(新作やこれ以外の作品の写真は掲載しないでおきます。部屋に入って見る大型作品も)

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2015/12/18まで。おすすめ。会社のギャラリーなので土日休みの平日のみなので注意。

アクセスはこちら→日新製鋼ギャラリー

→古屋菜々公式サイト
Diaryが充実してますよ。今回の個展に際して文章も。ダマスカスを作るのに必須の、ハナと名付けられた大型機械との出会いも書かれてます)