第六回 えべつ脱原発芸術祭2016

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友だちの眞流さんに誘っていただいて2012年から毎年、出品させていただいている「えべつ脱原発芸術祭」に今年も参加します。

原発事故の当事者である東北ですら、原発事故や放射能の問題は「無かった事」にされているように感じる。まるで、放射能はアンダーコントロールで、今なお危険と隣り合わせの東京電力の事故を起こした原発も、もう危険は無くなったかのようだ。そうでなければ、あれだけの事故を経験して、まだ事故が全然、収束していないのに原発を再稼働する政権を支持する人でいっぱいにはならないだろう。
そんな中。遠く北海道で当事者意識を忘れずに、被災者への思いも込めて、今年もこの芸術祭が開かれることは、僕に大きな勇気とあきらめそうになる気持ちを建て直してくれる存在です。
作品展が重なって思うように時間がとれなくて、小さな作品になってしまったけれど、今の気持ちを石の作品に閉じ込めました。シンプルに石に言葉を刻んで。

続けることは大切な事。今回は52名もの参加者の作品が集まったと教えてくれました。今回、自主避難された方々も自発的に出品したりしているそうです。この国のリーダーは自主避難者のことなんか気にも留めていないだろうけど。

僕も忙しいを理由に、この作品展に参加できないなんて言うなら、モノを作っている意味が無くなってしまう。

【 会期 】
2016年3月1日(火)~3月31日(木)
10:00~19:00(月曜定休) 観覧無料

【 会場 】
ドラマシアターどもⅥ
北海道江別市2条2丁目7-1

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この温かな手紙をいただいたら、僕の作品もこの作品展のなかで展示していただきたいと思う。本当は20年以上使ってきたノミが折れなければ、残り数時間で完成する作品があったので2点出せたのだけど、今回は1点を出品しなさい、という事だったんだろう。

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