石と夕陽と満月と

東京の個展のための家作業でした。彫刻と展示台は目処が付いたので今日は伊達冠石を始めとした石のクラフト作品の、もっていく作品のセレクト、撮影、記録、本体に価格シールを書いて貼ったりの地味で面倒で重い作業。

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こんな作品も持って行きます。「フタのある一輪挿し

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割れた面で噛み合う、フタがついています。三越の展示会で「この意味のないフタが面白いねぇ」と大変気に入って笑いながらお求めいただいた方がいらっしゃいました。必要性も意味も無いけど作りたくなったら止められない。

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フタを一輪挿しのそばに置いておくと、なんか世界ができて良い感じ(だと思っています)フタの上に花びらとか置いても面白いのです。そうそう、使わない時に穴にホコリが入らなくて良い!と実用上の効果を指摘してくださったお客さまもいらっしゃいました。優しい。

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もう少し追加するかもしれないけど、44個の作品を選びました。コンテナ2つに梱包。ただしコンテナひとつで、どちらも38kg。合計76kg。重い。梱包も動かないようにきっちりやらないと、中でぶつかって、せっかく時間をかけて磨いた面がキズついて売り物にならなくなる。

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全くクリエイティブではない仕事で、一日地味に重いものを持って作業してクタクタに。夕方、気分転換にカミさんを誘って裏の田んぼに夕陽を見に行く。

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桜の木が田んぼに映っている感じが好き。

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麦はもうすぐ刈り取りだろう。

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這いつくばって恋人たちのように寄り添うタンポポを撮る。向こうに見えるのは蔵王。

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稲が伸びてあっという間に水面が見えなくなるぞ。

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そして今宵は満月でした。2階の居間で夕食を食べていると窓の外を見たカミさんが「あっ」と声を上げるほど真っ赤な月が昇ってきた。

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満月だったことを思い出して三脚を持ってきて撮影。食事は一時中断。月は待っててくれないから。

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赤い。

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家の前の田んぼに、くっきりと満月が写って空と水の中のふたつの満月。

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ご飯はすっかり冷めていたけど、楽しみました。