空豆の蒸し焼き

 友だちのお百姓さんが収穫したばっかりの空豆を持ってきてくれて生で食べてみた後、いろいろネットで調べていて、さやごと焼いて蒸し焼きにするというあるブログのエントリーが目に留まった。「!」なんで気が付かなかったんだろう。アウトドアをする人にはよく知られているけどトウモロコシや竹の子は採りたてのものの皮をむかず焼くと蒸し焼きになって、とても美味しいのだ。茹でて美味しさや栄養分がお湯に溶け出さず味が濃縮する感じ。(もいだばかりのトウモロコシの皮をむかずちょっと濃いめの塩水につけてから焼いてみてください・驚くよ)サツマイモを濡れた新聞紙でくるんでアルミホイルでさらに包んで火に入れると美味しい焼き芋が出来るあの原理を自然の材料だけで作る感じ。
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 収穫したての空豆は過剰とも思えるふかふかのベッドに包まれている。トウモロコシの皮や竹の子の皮と同じじゃないか。しかも水につけずともすでにたっぷりと水分を含んでいる。そのまま火にかける。水分たっぷりだから強火の火にかけてもなかなか焦げるところまでいかない。
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 さやが焦げても中はこの通り、しっとりしている。
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 開けてみたら、ふかふかの白いベッドは様変わり。でもまだ多量の水分でしっとりとしている。さすがに豆の皮はむいたけど今までに食べた空豆より甘みが濃く美味しい。そうは言っても家庭料理のレシピには無理がある。レンジでやるにはさやが大きく一度に何個もやけず効率が悪くて大変だろう。でも、考えてみたらこれキャンプに最高だ。もしキャンプ場近くの直売所ででも新鮮な空豆が手に入ったら夜の焚き火の時にでもさやごと火にかけてさやが焦げたら蒸し焼きになった熱々の空豆を食べる。大量のお湯を沸かすこともないし味は茹でたのより格別に旨いし。
 なんでこれまでさやごと焼いて食べる、って考えなかったんだろうと思うほどの味だ。