Who killed flickr ?

 サービス開始当初のFlickrの楽しかったこと。僕を含めて好きで撮ってるだけの(プロのカメラマンではない)ユーザーが写真を撮ってアップしていた。(だから僕の写真ですら世界中の写真の中からその日の人気No,1に時々選ばれた )お互いの写真に刺激を受け合って切磋琢磨していた。お互いの写真にコメントを残すのも後から削除や文章の編集ができるから敷居が低くて英語でもなんとかなった。写真を介してのコメントだからいざとなったら”Beautiful!”と書くだけで気持ちを伝えあえたし。いろんな国の人の写真を見ていろんな国の人とコメントやメールでコミュニケーションできる、っていう喜びを体験し、その喜びを共有していたんだと思う。twitterではツイートにすぐレスポンスがあるのは当たり前だけど、その頃のflickrだって写真をアップすると同じくらいの体感速度ですぐにコメントが付いた。サイトがうまく作られていてflickr友だちが新しい写真をアップするとすぐわかるから、こちらからも写真を見に行ってすぐにコメントを書いた。その頃、僕のネットの時間のほとんどはflickrに使っていたはず。flickr友だちも、きっと。あの体験がなかったら一眼レフデジカメを買うのはもっと後になっていたかもしれない。他人に見てもらう、という意識を持たないで写真を撮り続けていたかもしれない。
 いろんな国の人から”Testimonial“を書いてもらったし、大きくプリントした写真とかチョコレートとかプレゼントも送られてきたし、石の花器や葉書も送ったし、私の国に来ることがあったら会いに来てねと何人にもメールをもらった。本当に楽しかった。楽しさを共有し合っていた。
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 だからflickrがYahooに買収された時、すごく残念で嫌な気持ちになったもんだ。スパムメールの多くがYahooメールだった事から昔からYahooには良い印象を持ったことがなかったから。Yahooに買収された時点で去っていったflickr友だちもいた。そして今、こんなニュースに接した。
Yahooが殺したのはDeliciousではなく消費者の信頼だ(TechCrunch)

この騒ぎの終りのない議論を読んでいる間じゅう、ある考えが頭を離れなかった。Flickrの写真を撤退しなくては、今すぐ。Flickrは「衰退」サービスの一覧には載っていないが、一年後そうなっていないと誰が言えようか。半年後かもしれない。私にはわからない。実際、このサービスに似たようなことが起きる可能性は半々だと私は思っている。

 そういえば最近、僕もあまりflickrに写真アップしなくなった。僕もFlickrの写真を撤退しなくてはかな。なんか寂しい。


(メモ:現在までにアップした写真&動画 7,213枚。250,315views)


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