てとてと

 放射能と共に生きていかなくてはいけなくなった、これからの時代。生きていくには効果が期待できるエリアの除染(子供が長い時間を過ごす場所は効果が薄くてもやるべきだと思うけど。何度でも)と食品の測定をしながら生きていくしかない。
 ベラルーシでは各地域の小学校に国の支給した食品の測定器があり、国で研修を受けた理科の先生が測定をするという。地域の人はそこに食料を持って行って何でも測ってもらえる。
 その最低限の事をこの国はなかなかやろうとしない。だから各地で民間の測定室が作られた。ありがたい事に車ですぐの隣町にも。それが、
   「みんなの放射腺測定室 てとてと
 原発事故後、手をとりあって放射能の問題を考え行動してきた仲間の方々が立ち上げた。その中に昔からの友だちもいたので、測定の見学を兼ねて夕方、カミさんと初「てとてと」(それにしてもいい名前だ)
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 AT1320A ガンマアクティビティーモニターズ(ベラルーシATOMTEX社製)
ヨウ素、セシウム134,137、カリウム40を分けて検出。検出限界値はおおむね10Bq/kg
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 測定を待つ、農産物がたくさん。
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 測定スタート。
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 測定の結果が出るまでには時間がかかるのであちこち見学。
 女神とあがめる椎名林檎さんのサインのある「竹法螺」も。林檎さんのサイン初めて見た・幸
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 結果、出ました。測定誤差を含め限りなく「0」に近い値でした。何を測ってもらったかは約束なので内緒。
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 測定の間、持参した夕食を食べながらおしゃべり。原発の後、突っ走ってきたので放射能関係の勉強会や講演会で顔を合わせて立ち話をする事はあったけど、ゆっくり4人で話しするのは震災後のマスク着用、ベンチにも座れなかった異常なお花見以来だ。信頼できる人とのお喋りは楽しい。これは言わないほうがいいだろう、とかこれは言ったら駄目だってことばかりの日々だからなおさら。
 大震災と原発から今日まであっという間だったね。だけど大地震の事を思うとずっと昔の事のように感じられると皆が言う。カミさんが「原発事故の後、時代が変わってしまったからね」とポツリ。確かに。原発前の事は一時代前の世界だ。今年の事だけど。
 食後、ミネラルウォーターで入れたコーヒーと、この前神戸に行った時に買ってきて冷凍しておいたチーズケーキのデザート。神戸で買ってきたからベクレて無いと思われます・笑
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 GONちゃんデザインのマークのはんこ。
 これだけのものを大震災と放射能の混乱の中、短期間に立ち上げた運営委員の方々の努力に頭が下がります。ありがとうございます。
 測った結果をどう判断するかは個人の考えがあっていい。だけど測らないことには何も判断できないし、現状がどうなっているかを知ることができない。みなさんも測って健康を守ることに役立ててください。
 「みんなの放射腺測定室 てとてと