クレーとカンディンスキーの時代

 仙台からの帰り宮城県美術館による。1週間前から開催中の開館30周年記念
クレーとカンディンスキーの時代」展
 (宮城県美術館・宇都宮美術館所蔵作品による)
12012104.jpgヴァシリー・カンディンスキー 商人たちの到着 1905年 宮城県美術館蔵
 宮城県美術館は常設でもクレーやカンディンスキーの作品が普段から見られる。クレーは好きな作家。その白い土壁のような画面に淡い色をかけたような表現は幼い頃、石に触れる機会が多かった所から来ているのではないか、という説明が興味深かった。
 石版や木版画、エッチングなどの版画作品が多かったけど版画の「線」はやっぱり美しい。ダイレクトに描いたものとはまた違う味わいがあって版画の線を楽しんだ。
 大好きなエゴン・シーレやクリムトの作品も数点あった。エゴン・シーレもクリムトも作品が素敵なのは当然だけどサインが好きだ。エゴン・シーレのサインなんてそれだけでうっとり。
 サインだけで売れたなんて揶揄もされた(それはやっかみだよね)ベルナール・ビュフェのサインより断然好きだ。
 展覧会には関係ないけど個人的に一番好きなサインは若くして無くなってしまったイラストレーター、ペーター佐藤さんのもの。これをエントリーしてるMacの横にもPATERとサインされた小泉今日子のパステルのポスターが貼ってある。基本的に人を入れない僕の部屋に誰かをお招きする事になるといつも言い訳が大変だ。初老の親父が小泉今日子のポスター部屋に貼ってあったらひく。言っとくけど、ペーターのパステルを見ていたいから貼ってるんだからね。
 仕事が押してるのでゆっくり見たかったのだけど駆け足で見るだけで、常設の松本竣介も見ないで速攻帰って幼なじみのサイト作りな雪の日。