15年ぶりの乾杯

 仙台で忘年会。少し早く家を出てせんだいメディアテークの展覧会に行く。
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志賀理江子「螺旋海岸」
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 見終わって待ち合わせの場所に向けて雪のちらつく仙台を歩いていた。今はiPhoneがあるので超方向音痴で土地勘のない僕でもiPhoneでGoogleMapのアプリを使えば地図がぐるぐる回って道案内してくれて楽勝、すごい(すみません。皆さんが数年前に便利を実感していることを今頃、体感しています)。
 なかなか見る機会の無い仙台の光のページェントが見られるなぁと思って駅に向かって歩いていたらこれから点灯するよとのアナウンス。夕方の5時30分の少し前だった。
 SENDAI光のページェントの点灯、初めて見た。「きれい!」と思った。
 脱原発を支持しているなら「無駄な」電気を使うイベントをきれいとか言うなと原発推進の人に言われそうだ。(実際、脱原発とか言うなら電気つかってんじゃねえよ、と言う人もいる)出来るだけの節電は必要。我が家でも最低のアンペア契約でレンジはオール電化を拒否してガス。トイレの暖房便座やウォシュレット温水も切って暮らしてます。でも、人生から一切の無駄を省くのは不可能。それに音楽とか絵画とか彫刻を「無駄」という人もいるかもしれないけど、僕にとってそれは人が生きる上でかけがえのないものだと思っている。もう死んでもいいと思う気持ちを変える一曲があるし、被災地の人々の心に希望を灯す明かりもある。そもそも、東電の脅しで節電を強要されて死んだ人もいるけど、本当は節電は必要なかったし、原発やめても日本の電気はまかなえるんだし。
 iPhoneでムービー撮ってみました。
 単純に僕が「あ、きれいだなぁ」と少し幸せになった気持ちをおすそ分け。

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 その後、仙台で各方面で活躍されている方々との忘年会。参加されている女性陣の強いこと、強いこと。ワインいくら飲んでも顔色一つ変わらない。
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 おいしいコースの最後はクリスマスにちなんだデザートでした。
 再会と幸せをもらう会話があった。そして、個人的には友だちも連れて行って15年ぶりに乾杯したことがとても幸せだった。みんなにリクエストされて締めはイタリア語の先生でもある、その彼女のイタリア語の「乾杯」でお開きとなった。イタリア語の乾杯は「サルーテ」と「チンチン」とふたつあるのだそうです。どちらでお開きになったかはご想像におまかせしますが”cin cin”にこだわった人が若干一名いたことは明記しておきます。