梅エキス

数日前の夕方、一気に体調が悪くなった。微熱と吐き気と腰痛。

15012832

こんな時は絶食が一番。お腹が空いてくれたら、黒ごまのごま塩をまぶした玄米のおにぎりひとつとお味噌汁。そして8時には寝てしまう。後は、梅エキスと梅醤番茶。
梅エキスは、普段は酸っぱくてまずいのに体調が悪いときは美味しい。だから梅エキスが美味しく感じるときはかなりヤバイよ。ロシアで王冠がきちんとしまってなくて腐敗していたらしいビールを飲んで死にそうになったときに、カミさんが持たせてくれた梅エキスの事を思い出してなめたら、まるでデザートのように美味しかった。今回はそれに継ぐ美味しさだったけどPC仕事はできるまでに一気に回復。
前の家に暮らしていたときは、庭の梅の木になった実を、まだ青くて堅い実を木に登ってもいだり落として、カミさんとふたりで集めて作っていた。ひとつひとつ竹串でヘタをとって(数があると、これがかなり面倒くさい)包丁で半分に切って種を除いたら皮ごとジューサーにかけてふきんで漉した汁をひたすら煮詰めるだけ。トロリとしたちょうど良い固さに仕上げようと思ったのに、鍋の中でちょうど良くなったので火を止めたら「余熱」があるのを忘れていてカチカチになってしまい、服用するときに耳かき一杯の量をスプーンでとるのが岩盤を相手にしているような固さで大変だったこともあった。それでも立派にな梅エキスだったけれど。
カミさんとふたりで梅エキスを作っていたあの頃の「時間」は一体どこへ行ってしまったのだろう。今はその時間が無い。だからすぐ買ってしまう。