夕焼けにイマジン

夏至の日。夕食後の腹ごなしにカミさんを誘って田んぼへ。

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夕焼けになるかならないかわからないけど、空を撮るのにちょうどいいところまで歩いてみる。

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向かう途中、少し焼けてきた。焼けるのか?

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焼けました。5分位、西の空のほんの一角だけだけど。(クリックで拡大します)

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水たまりがあったので、這いつくばって撮ってみた。

こんな空を眺めてると近くのみんなもこの空を見てるかな、と思う。もっと遠くの友だちも見てるかなと思う時がある。東京や広島やロシアやモンゴルや。同じ空を見るっていう感じが良い。どこまで行っても空に境界なんて無い。

ジョンレノンのイマジン。僕の大好きなこの歌を、夢想家のいってる戯言って切り捨てる人がいる。ヨーコから教えられた憲法9条の精神にインスパイアされたというこの歌を、今この国では平和ボケな歌という人がいる。だけど人はイメージしたことを実現してきた。想ったことは出来るかもしれない。

日本には人間のように自力で走り回るロボットがいくつも開発されている。手塚治虫が鉄腕アトムを描かなかったら、いまこの国で人型ロボットが歩いたりあいさつしたり走ったりしていないだろう。手塚治虫のイメージした世界はみんなのイメージになって、みんながアトムが欲しくて最も進んだロボットでいっぱいの国になった。

レノンへのレスペクトが伝わる、このレディー・ガガのイマジンもいい。(最初、気だるく歌ってちょっと油断させておいてズルい)

“Imagine”(想像してごらん)

逆に言うとイメージ出来ないことは実現できない。金メダルを取る選手は自分の理想の動きを見たようにイメージできるという。逆上がりできる自分をイメージ出来ない間は、なかなか逆上がりが出来ない。

力には力だ。来るなら来い、やってやる、戦争だって、という国になろうとしている中で、今、レノンの歌う世界を想像してごらん、と言われても難しいかもしれない。独裁者や、宗教者や、宗教を母体とした政治団体のように「囲う」ことで税金やお布施で収入が得られなくなる人達は国境も宗教も無いことは、想像すらしたくないだろう。

この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ。
忌野清志郎

この歌を「平和ボケの歌」と言う人は、そんな世界を実現するにはまず、武力で来る奴らを武力で制する事が出来てからだ。圧倒的な武力をそろえて抑止力を高めてからだ。交渉によって力を拮抗させて、戦争をしたくても動くに動けない状況を確保してからだ。と言うのかもしれない。

だけど、そのやり方の先にレノンの歌う世界は来ないよ、きっと。それを超える想像が必要なんだ。

夢想家とよばれても想像したい。
You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
それを深く思う人でいっぱいになるまで。

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