コンプレッサーの水栓破損

コンプレッサーの水栓が破損した。締め切りがあって壊れたら困るときにこうなるのは世の常。とは言え今ならまだ間に合った。事前に修理出来て良かったという事で、もし次に同じようなことがあっても慌てないようにメモメモ。


今までに材料としての石や完成した石の彫刻やクラフトを運び続けて150,000kmの僕の石彫り号 アクセルを踏んでも動き出すまでにものすごいタイムラグ、停車しても止まった後で一度大きくガクンと揺れる、カーブの最中に急に減速する。3年前にもこんなことがあった。その時にも修理していただいた車屋さんへ

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数年前に、修理してもらった。オートマチック・ミッション・オイルが(どこからか少しずつ漏れて)減ってるを満タンにすれば直る。前回もそうだった。

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エンジンオイルを捨てるドラム缶の上の細工が面白かったので撮らせてもらった。受けがあって、碁盤の目に穴が開けてあって、ここにオイルパンとかを逆さまにして立てかけておけば、オイルをきちんと捨てられる。(そして廃オイルが満タンになったら業者がそのまま持って行ってくれるのだそうです。そして再生オイルへ)

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入れにく場所へオイルを入れるためのノズル。おかげで、またしばらく乗れそうです。

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気分良く、仕事場へ着いて仕事を始めようとコンプレッサーのスイッチを入れたのに一向に圧縮空気が満タンにならない。僕とほとんど同い年でかなりご老体。先日オイルを丸ごと交換したばかりなのに。
満タンになるのにもずいぶん時間がかかるようになっていたけど、時間がかかりすぎるので、耳を澄ますとタンクの下から空気の漏れる音が。

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止めた後に空気と中に溜まってしまった水を抜く栓に小さな穴が開いていた。手に風を受けて漏れている箇所を特定して、その部分のパーツを外す。中古で買ってきたので説明書など無い。手探り。

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外れました。手が油でべとべと。

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タンク本体に接続する、90度に曲がった赤いエルボ金具。そこにさらに水栓が着く。これを開け閉めして水や空気を出したり止めたり。壊れたのは赤い金具の方。

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タンクに溜まった水を抜くと言っても、抜け切らない水が、この金具の底になる部分に50年近く溜まって少しずつ錆びて薄くなってとうとう圧力に負けて、極寒の今朝、割れてしまいました。黄色の円の中に小さな穴が見える。

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溶接で埋められないか、お世話になっている方の鉄工所に持っていく。「材質、わかんねえかなぁ。穴開くと思うよ」と言われてもわからないし、ここで無理なら直らない。「駄目でもいいからやってみてください」結局、溶接は無理な素材で、事前に言った通り小さな穴が開いてしまった。

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親方、少しも慌てず、こーゆー時はアルミのリベット締めだ、と次の方法に以降。あえて小さな穴の部分を広げるように3mmほどの穴を開ける。

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取手を絞ると先端につけた材料が膨らむようになっていて、中から穴を塞ぐ。リベット締め。

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凸凹した表面を平らに削る。

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ギュウウウッ。

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余分なピンを削って出来上がり。

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早速、仕事場へ戻りテスト。残念ながら少し空気が漏れている。親方の名誉のために書いておきますが、普通のコンプレッサーならきっと止まっていただろう。石の機械を回すために大きな吐量が必要。オートストップは15に設定してある。通常の2〜3倍以上。

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残念ながらまた外して、修理ではなくこの接続部分の代替になるパーツを探すことにする。

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接続経は3/8。これで代替でも何でもタンクと水栓のバルブを直結できるのもなら何でもいい。だけど市内では見つからなかった。これは仙台まで行かないと手にはいらないかと覚悟した。いや、仙台でも駄目かも。そうしたらその間、使えない道具の仕事はSTOPだ。

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思い出した。プロが集う市内の金物屋さんを。困ってますってパーツを見せたら「あるよ」と一言。何で、最初からここに来なかったんだろう。我が家を作った時も、そもそも石彫りを始めた時からもお世話になっていつも助けてもらっている。大きなDIYの店を回っても無かったけど、あっさり買えました。ありがとうございました!この¥237のパーツで泣きそう。

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こうだったのを、

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これで解決します。っていうか逆に水が完全に抜けやすくなっていいのでは?なぜ直角に曲がるエルボが選ばれていたんだろう。

 

 

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取り付けてみました。

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シーリング用の白いテープもきっちり巻いて、無事、ハマりました。テストしても空気漏れ無し。明日はまたいつもどおり制作できる!

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タイトな制作スケジュールの中で丸一日、制作できず。でも治ってよかった。

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そして50年の間ご苦労様。