喪中

喪中だったので「おめでとう」を言わない年明けでした。なので年明けにお会いした方々には「あけましておめでとう」を言えずに「ゴニョゴニョ今年もよろしく」などとごまかしながらのご挨拶で失礼しました。

年賀状でみなさんの近況を知ったり、添えられたひと言や宛名書きで、その人の手書きの「字」を見るのを楽しみにしているので、喪中を知らせる葉書をあえて出さなかった非礼をお許しください。美しくてもきれいじゃなくても、どんな字でも、その人を思いながら眺めるのは楽しい。イメージ通りの人、ギャップのある人。どれも個性的で楽しい。時々、びっくりするくらいきれいな字を書く人がいるんですよね。思いがけない人が(笑)。手書きの絵とか版画まで見られると新年早々何だか嬉しい。今年も年賀状をありがとうございました。
手書きの文字や絵。こればかりはEメールには無い楽しみです。昭和生まれはやっぱりデジタルより、手に取れる年賀状なのです。それに、喪中の人に年賀状出しても非礼ではないそうですよ。喪中を知っていたら「おめでとう」は書かないのがマナーみたいですが。亡くなってすぐの忌中でなければ、初詣だって行ってもかまわない。

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年賀状をいただいた方に、お返事させていただいた寒中見舞いが、たぶん今日にはお手元に届いた頃だと思います。なので、ネットでお付き合いいただいている方のために、こちらにもエントリーします。

以前は、切り抜いて組み立ててもらって「工作初め」していただく年賀状を、毎年考えてプリントゴッコで必死に刷っていたけど、宮城に来てからは1年の間に作った彫刻作品の中から1点選んで彫刻ポストカードを作るようになりました。個展や、作品展会場に置いて欲しい人に持って行っていただく他に、毎年の年賀状にも使ってきました。自分の部屋の天井に作る度に貼っていって、数えたら今回で23枚目でした。

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今回、選んだ作品は、昨年の仙台での個展のテーマ作品にもした「FU TA RI」です。

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友人からの「夫婦の形を作って欲しい」というご依頼から、このシリーズは生まれました。

並べ方によって印象がガラリと変わるのがこのシリーズの面白いところです。背中合わせに置くと喧嘩してる FU TA RI みたいになります。個展の際に「これで今の気持ちを伝えられるわね」って笑っていた方がいらっしゃいました。確かに、でも、直接、言ってあげてください(笑)

あなたと、あなたの大切な方との特別な「FU TA RI」の形。制作のご依頼もお受けしています。

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今年もどうぞよろしくお願いします、って今頃言ってみる。