雪かきとクリエイティブ

日の出前にトイレに起きた時に外を見てみた。

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天気予報通り、雪が積もってる。二度寝したら雪かきだ。今日は雪の中の仕事だ。

#snow

Tamaki Yamanakaさん(@yamanakatamaki)が投稿した動画 –

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今年3回目の雪かき。今まででは一番積もった雪の雪かきを始める。元の状態に戻すためだけの、クリエイティブから最も遠い仕事。そういえば昔、囚人か何かの苦役でレンガを積んで壁を作らせて、積み終わったら全部壊してまた積ませる、というのがあったという話を読んだことがある。その苦役を科せられると狂うって。どんな辛い仕事でも、何かの創造に繋がっていれば、労働にも耐えられるけど、「意味」の無い労働を科せられると狂う。人間てそうだよな。そして、その仕事を少しでも効率よくやろうとか、美しくやろうとかする。みんな、クリエイティブ。特に日本人は。

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なんて、事を思いながら、クリエイティブじゃない仕事を続けていたら、部落の方が通りかかって、そのまま家まで上がってきて、ガーと雪を押してくれました。家の雪かき終了!!

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そして、そのまま子どもたちが通る歩道を確保するために、道路へ降りていった。この方はいつもこうだ。誰に頼まれるわけでもなく、部落のために働いてる。田んぼの頃に、部落総出の草刈り作業があるけど、その日が来るまでの数日間の間に、トラクターに大きな草刈りのアタッチメントをつけて、大変なところを刈っている、膨大な面積を。そして、草刈りの当日も当たり前の顔して、朝5時には集合してる。僕なら当日は休みそうなもんだ、それだけやったら。

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今度は仕事場の雪かきだ。今年新調したスタッドレスタイヤが全然効かなくて、横滑りしまくり。

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仕事場は家よりも山がちのところにあるので、車で10分でも雪の降る量が違う。立入禁止のチェーンにも積もってる。

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雪かきしないと入れないので、仕事場の横に路上駐車して雪かきを始める。

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終わりました。写真だと一瞬で終わったみたいでなんかムカつく。暑くなって服を1枚脱ぐ仕事量。

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4WDにしてぐりぐりと仕事場に侵入。

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今日の石テーブル。

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仕事場のプレハブ小屋。今は亡き恩人からのプレゼント。家で昼食食べて仕事場に戻って来たら建っていて泣いた。

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今度は大型テントの雪下ろしです。やらないと溶けてきて重くなってくると裂けてしまう。高いところが好きだった僕も、お年寄りになってきて、危ない作業になってきてる。

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10時にやっと仕事開始。石彫りにはつきもののビールケース。重い瓶ビールを24本も入れて高く積み上げることができるこのケースは、軽いのにかなりの重量まで耐えられる。だから石を乗せて作業したり、このケースをうまく使うと僕ひとりでも200〜300kgの石を軽の1BOXに積むことができる。このケースも軽いから、そのまま車に放り込めば、着いた先で今度は降ろすときにも使える優れもの。先日、開催された作品展を見に、石彫家の家におじゃました時も作業小屋の前にビールケースがふたつあって、心の中で(わかります、わかります。やっぱり便利ですよね)って話したよ・笑

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今日はこの景色を見ながらの仕事です。

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今日もコンプレッサーは回ってくれました。極寒の日に回らなくなってしまったけど、雪があると意外と温かい。奥の赤いコンプレッサーから地面の下に塩ビ管に入れた耐圧ホースを埋めてあって(写真の青い点線)テントの下の地面から接続できるように出している。(黄色い丸)

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以前は毎回、重くて長い耐圧ホースを着脱していたけど、大変すぎるので地面に埋めて、それをしなくてすむようにした。深く考えないで立ち上げを長くしておいて良かった。そうじゃなければ雪に埋まってしまって、掘ってこれを探し当てるのが大変だったろう。

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太陽の神様にあいさつしたら仕事開始。

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昼前に街に降りて、久しぶりの角田ブラックで午後の仕事のエネルギーチャージ完了。

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すぐ、仕事場に戻る。森の木々に雪が乗った景色を見るのが好きだ。

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新しい形を作る、それこそクリエイティブな仕事は楽しい。今日も夢中になって形を作っていたらあっという間に日没だ。

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この速度で日々が過ぎていったら、あっという間に人生が終わってしまいそう。

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家に帰る道でバックミラーに赤い空が写っていて、あわててUターンして #イマソラを1枚撮った。

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埼玉へ出張に出かける前に、カミさんが作っていってくれたおでんを今宵も食べる。ひとりだと何食っても美味しくない。とりあえず糸こんにゃくと豆腐追加。

 

 

こちらはクリエイティブとは対局にある人たち。新しい世界を創造するより、ただ幻想の古き良き時代に戻ろうとする人たち。クリエイティブは現実直視からしか始められない。現実を見ることが出来ない人たちが、新しいモノを創造することはできない。