デジタルピンホールカメラ

フィルムカメラで毎日写真を撮っていた頃、ピンホールカメラ(針穴写真)にものすごく興味があった。

もう10年以上前になるけど、大人の科学でピンホールカメラが付録でついたのを知って迷わず買った。糸電話で夢中になれた僕にはピンホールカメラも最高のおもちゃ。

これが生まれて初めてピンホールカメラで撮った写真。我家。1年かかってカミさんたちと作って完成したばかりの2006年の冬。
日本針穴写真協会の会員になったり、まだ若くてやんちゃだった愛犬小春を撮ったりして楽しんだ。

その付録のピンホールカメラ。

楽しいんだけど、どこが写るかわかりにくいから勘で撮らなくてはいけない。そして、フィルムで焼いて確認できるまでの数日のタイムラグがデジカメだったらないから、その場で調整できていいだろうなぁ、いつかデジタルで針穴写真やろう!と思っていた。

そう思ってから10年経ってしまったけど、思いついて我慢できなくなり、そっこー作った。デジタル一眼レフカメラのマウントカバーを加工すれば良いことはわかっていた。初代の一眼は撮りすぎのシャッターのへたりでサブ機になってるけど、おかげでマウントカバーがふたつ。今やらないでいつやる。(今でしょ!は古いなw)

本当はアルミ缶を切ったりして作るんだけど、大人の科学のピンホールがあるので(手抜きで)それを流用した。そのお陰で制作時間約10分でデジタルピンホールカメラが手に入りました・嬉

もし興味を持って作りたいと思った方は「デジタル ピンホール」で検索すれば、ネット上にいくらでも情報があるので作り方については割愛。以下にYouTubeを貼っておきますが、大事なところを間違ってる。針穴で穴を開ける祭に「ブスっと刺す」じゃなくて「針の先で突く」というイメージで穴を開けることが大切。穴の直径は小さくて真円であるほど(Φ0.2mm前後)良いのでブスっと刺してしまったら、きっとそれはΦ0.2mmより大きいはずだし、形がゆがんでる。最悪、写らないかも。広角にしたければセンサーからの距離を短く。僕も本当は出来るだけ広角が良い。だからマウントカバーの内側にピンホールを貼りたいんだけど、万が一剥がれた時にセンサーが損傷したら取り返しがつかないので自重。(でも、もう少し広角にならないと撮る事が大変)デジタル・ピンホール、楽しくてきっとその内、内側に貼るな。

夜だったので自室の照明の元でテスト撮影。あ、写ってる。フィルムで針穴写真を撮ったことがある身には、すぐに確認できる嬉しさよ。

ただ、しばらく使っていなかったサブ機。センサーにカビ?黄色の枠部分を拡大すると。。。

こんなですよ。Canonに行ってセンサークリーニングしてもらおう。

朝の光。

いろんな作家の小物を並べているところ。

ピンホールカメラで撮った我家。

家の正面に設置した「萌芽」

これ、ピンホールならではの雰囲気があってお気に入り。

ピンホールはこんな風に写ってしまう。

いつもブログの写真は全部Photoshopで調整しているけど、当エントリーは、ピンホールカメラでとったらどうなるかを、お伝えするためにあえて調整無しで掲載していますが、上の写真を Adobe Photoshop(CS4)の調整レイヤーでトーンカーブの自動補正をすると、色味もあってこんな雰囲気のある写真になる。

太陽の光を入れるとこんなふうに虹のライン。

ピンホールカメラで撮った、仕事場のプレハブ。

ピンホールカメラで撮った、仕事場のテント。

空と樹。

数十秒、じっとしていたらちゃんと写った。何度もまばたきしたけど。騒音で鼓膜がやられないようにしてる耳栓まで、見える。

露光時間が長いのを利用して、途中で立ち位置を変えたら俺がふたりに!

仁さんがくれたプレハブ

ほとんど同い年の、僕の大切な相棒のコンプレッサー。極寒で調子悪いと覚悟していたんだけど、なんか最近。いつになく絶好調、頼りにしてる。

仕事場からすぐの高蔵寺に行ってみる。

石畳。

阿弥陀堂。

帰り道の風景。

近くにも遠くにも同じようにピントが合うのは嬉しいけど、レンズに慣れていると全部ピンぼけに見える〜。

居間の小物。

二階から見下ろしたカミさんのピアノ。