無私の志の預金 – stone::tamaki

朝の仙台なんて滅多に来ないから空撮っておこう。

朝一番でMariさんが一緒にお茶してくれるというのでスマホで場所を決めながら駅地下のミスドへ。僕らの青春の頃の「待ち合わせ」は大変だった。それこそ「会う」のが一大イベントだった。現代は大雑把に時間と場所を決めておいて、スマホで連絡とりながら会うのが普通。数年前に面識の無い若い女性と会う必要に迫られて、昔の感覚で「目印に赤いモノを手に持って待っています」って言ったら「携帯持っていきますから大丈夫です」ってひかれた・苦笑
スマホで場所を決めながらMariさんに会えて朝のお茶した。そこでMariさんが今の僕の状況を聞いて「宇宙銀行」の話をしてくれた。

損得を考えずにとった行動や、自分の才能を活かして社会に貢献したことが預金されるんだって。そしていつか大事なときに使われるようになってる。だけど何かを売ったりしたときに本当の価値以上に売ったら、それは宇宙銀行の預金が現金化されて手元に来てるので、宇宙銀行の預金はその分だけ減る。

この数年、自分の制作をあきらめて生活のためだけに働かないといけないところまで、何回も追い込まれている。去年、今年はもうアウトか！と何度思ったか。でも、いろんな人に助けられてなんとか息を繋いでいる。苦しい状況の中で、でも、無私の志でやってきた事、その時に出会った人達に助けられている、と日々実感している。逆に、損得を考えずに行動してきたことがこんなにたくさんあったのか！と思って幸せな気もする。原発事故後の放射能の事とか、きっかけのいくつかは最低だったとしても。

とにかく、この数年、制作を続けることが困難な状況が続いている。「何かを手に入れられるのは手放した後、失った後」で「何かを手に入れた後で手放す」のでは無いところが辛い。だけど、今年も、そして今もまだ制作を続けることができている事に感謝。