放射線値測定

 友だちが買ったばかりのガイガーカウンターを貸してくれたので今日一日、いろいろ調べてみる。(どうも、ありがとう!)
 我が家は屋外で大体 0.3μSV/h、屋内で0.15〜0.3くらい。カミさんが布団を洗濯し家中を掃いて家中を拭き掃除してかなり下がった。何故か寝室だけ0.3μSV/hからあまり下がらないのだけどカーテンを洗ってみるという。
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 原発が爆発した時に生えていた雑草を先日草刈り機で刈った草の上。0.8μSV/h(年間7mSV/hを超える値)。畑の雑草は将来、野菜を作って食べたいので全て裏山の奥、水路脇に全てヘトヘトになって運んでいたんだけど、草刈りをしたままで放置しておいたところを計った。ガイガーカウンターであちこち計った人の間では常識だけど、枯れ草の上、屋根の雨樋の下などの雨水が集まる所は放射線が集まるところ。(値を見てこの刈草も全てヘトヘトになって裏山に運んだ)
 僕の車は早い段階から、窓を閉めっぱなしで外気導入をやめ空調を車内循環にしていたからか低い値だった、良かった。
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 ずっと計りたかった石彫りの仕事場。いつも作業をしている杉の一枚板の作業台の上にガイガーカウンターを置いてみる。
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 0.3μSV/h。
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 測定中、仕事場で遊ぶ小春。
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 仕事場は測定場所によって0.2〜0.5μSV/hだった。
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 今、このエントリーを書いている自宅のMacの載った机は0.2μSV/h前後だった。
 ガイガーカウンターであちこち計っているみんなが、計っているうちに値の高いところの予想が付く、というのを実感した。放射性物質のイメージは「粒」。粒がイメージしにくかったら「杉花粉」。花粉がたまりそうな所はガイガーカウンターの値も高い。枯れ草の上、芝生の上。引っかかりやすいんだろう。雨水の通り道、例えば雨樋の下とか屋根の雨だれが集まる所。土の地面の放射線値は高いけどアスファルトの道路は全然低い。アスファルトは水が染み込まず脇に流れていく。放射性物質も一緒に流れて側溝に落ちているんだろう。事実、走っている車の中で計り続けていてもアスファルトから僕の土の大地の仕事場に入ると一気に数値が上がる。風に乗って飛んでいるときは斜面の壁があったらそこに着くだろうし。だから山とかの地形や風はすごく関係している。
 粒をイメージして犬の散歩の時は帽子とウインドブレーカー。帰ったら外で帽子を取って脱いだウインドブレーカーを払う、髪の毛は放射性物質がつきやすいらしいので帽子をかぶればいいしウインドブレーカーは払えば粒が落ちやすい。道を歩くときも土よりアスファルト。アスファルトでも水がたまらない所を選ぶ、とか小さな事の積み重ねが大事。放射性物質がたまりやすいエリアを感覚的に避けるのと避けないのでは全く同じ地域で生活していても1日の被曝量が全然違ってくる。歯磨きの様に生活習慣にしてしまえば無意識のうちに放射性物質のたまりやすい所を避けられるんだから身につけた方が良い、と思う。だって死ぬまで放射能とともに生きていかなくてはいけないんだから。とか言って、まだ生活習慣になっていないので帰るたびに手(に付着している放射性物質)を洗い、顔(に付着している放射性物質)を洗い、うがいをするのは超面倒くさい。っていうか大量のマスクの購入代金、消耗品費で東電に請求するよ。原発事故が無かったら使う必要ないんだから。
 今、部屋の裏の田んぼからカエルの大合唱が響いてる。昨晩の原発の勉強会で避難所から参加された方の話を思い出していた。(水道が復旧したのはついこの間、ゴールデンウィークの後だそうです)
「避難所から久しぶりにこの丸森町にやって来て、田んぼの脇を通ったらカエルが鳴いていて。その大合唱を聞いてとても感激して、絶望的な気持ちになりました。」
 その気持ち、すごく良くわかった。