127時間

 「127時間」を観た。
12020206.jpg
 福島第一原発事故によって放射能をまき散らされた後、映画を観る気にはなれなくなっていた。去年の3月12日以降、睡眠時間を削ってまで、どれだけネットで長時間の動画やネット中継を見たかわからないけど、そのほとんどが放射能に関する事だ。早く言えば生きていくための勉強だ。この1年間でスクリーンで見た映画も昨年11/6に観た「ミツバチの羽音と地球の回転」。ただ1本。これもまた原発に関しての映画。(ものすごくいい映画だよ)
 突然、気になっていた映画を観ることにした。これが大震災後、原発事故後、初めて見たいわゆる「映画」だ。
 主人公のアーロン・ラルストンは金曜の仕事を終えると峡谷へと車を走らせ、翌朝、マウンテンバイクを駆って大きな岩山へ向かい、ひとりでトレッキングをしていた時に、風化でもろくなっていた岩もろとも大きな岩の割れ目から滑落してしまう。途中でかろうじて引っかかるが右腕を岩と岩壁の間に挟まれてしまった。そして何をどうしても挟まった岩はビクともしない。携帯電話もスイス製のVICTORINOXのナイフも家に置いてきてしまった。この週末のトレッキングの事は誰にも話をしていない。絶望的な状況だ。どうする? ここからの過酷な127時間の物語。
 見よう、と思ったのは「過酷な状況からの生還」というテーマが今の状況に重なったからだ。一向に下がらない放射線量、一向に具体的な対策を始めない県、一向に脱原発に向かわない国、お前ら放射能って放射能ってうるせーんだよ。。。過酷だ。
 映画の後半は痛くて見ていられないシーンもあった(試写会では失神者も出たと)が、それを乗り越えて迎えたラストに勇気をもらった。自分にはこれだけの事が出来るかは怪しいけれど。これだけ生に執着できるかわからないけれど。
 そしてこれが実話である、ということに更に勇気をもらった90分だった。

= = = = = = = = = = =


120202
 今回、初めてappleのiTunes Storeで映画をレンタルしてみた。僕が見たい映画は仙台まで行っても、上映期間や上映時間が早朝だけとか最終回だけとか限られていることが多い。それでもかかるならまだいい。そんな田舎暮らしにはありがたいサービスだ。ましてこんな雪の日に外へ出なくてもいいし返却にいかなくてもいい。
120202
 iTunesでの映画レンタルの詳細ページから。

引用「レンタル」をクリックするとすぐに映画のダウンロードを開始します。
ダウンロード完了後から30日間がレンタル期間です。期間中、お好きな時に映画を視聴できますが、一度再生を開始した時点から48時間以内に視聴を完了する必要があります。

 ということで、48時間を過ぎると見られなくなります。もちろんMacだけでなくWindowsな方でもiTunesをインストールすれば見られますよ。
「127時間」
※公式サイトはこちら(音が出るので注意)
※レンタルはこちら
 『127時間』を体験して、命の強さと美しさを感じて欲しい。
もっともっと、生きることを貧浴に楽しむために—。
(公式サイトから)