石押さえ

仕事場のコンプレッサー小屋の蛇腹の戸が壊れそうだったので、材料と大工道具を持って仕事場へ。朝一番から修理。

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インパクトドリルとネジがあるので壊れかけていた椅子も直すことにする。

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自然が豊かだから蟻や虫に食われたり風化が早くてどんどん痛む。割れた板はありあわせの材料で作り直し、座面の木も止め直してペンキを塗り直す。

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他で使った余りだからこんな悲惨なことに。僕が使うだけだからかまいませんけど。小学校の古くなってもらった机や椅子が、ここではまだまだ活躍します。

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水タンク(水道が無い)を置く木の台も蟻に食われてボロボロ。家を作った時に余っていた防蟻剤を再度塗布。

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グラインダーを置く台もペンキ塗り。銀色しか残ってなかった。

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風化でボロボロになり始めた合板が現代美術みたいな風情に。

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もう、今日は気になっていたものを全部修理して草刈りもするメンテの日と腹をくくって石押さえも修理することにした。

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小さな石で制作するときにグラインダーが回転しているので押さえていないと飛んでいってしまう。だからこんな風に簡単に固定する木の道具を使っている。

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これは20年使った。とても使いやすかったけど合板がボロボロ。仕方ない。板を外して壊す。

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こんなにボロボロになった合板、なかなか見られない。ウエハースのように剥がれていく。

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そして新しい合板をビスで止め直す。これでまた20年、がんばって働いてもらいます。

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用途や大きさで必要なものを加えていったらいつのまにか全部で5個。

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蝶ネジで止めたり

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この六角のネジは手の平でグリングリンと回せて便利。いろいろ改良しながら新しく作っている。(でも最初は、友だちがやっていたのの真似です)

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だけどほんの少し削ってひっくり返して、を繰り返すときにいちいちネジを回すのはとても面倒くさい。そんな時は木の棒を抑えに使う。

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こんな風に。木がしなってしっかりと押さえられます。1秒で押さえられて1秒で外せます。急いでいる時にこのリズムで作業を続けられるのは精神衛生上にもとても良い。

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なので石の大きさによって最適な長さの押さえ棒も作ってある。

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さすがに押さえ棒も20年使っていると角がとれて丸くなり、手に馴染んでさらに使いやすい。

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ひと通りの修理を終えたら、意を決して土手の草刈りを全部やる。急斜面に腰の高さまで草が生えていて必死。汗だくになって数時間。

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石の端切れ置き場。皆さんにはゴミにしか見えないでしょうが僕にはどうしても捨てられない魅力的な破片をここに集めています。時々、ここの材料から作品が生まれます。

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今作っている彫刻が終わったら、まとめて石の花器を制作する予定。そのための石を集めている。(DMの小さな玉のような花器が欲しかったと何人もの方に言われたのでそれも作らないと)

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結局、朝からやって3時過ぎまでメンテだけにかかってしまった。制作の時間を確保するのはいろいろ大変、だけどこれでしばらくは「ここが壊れてる」とか「ここ、草刈りしないと」と思わずに制作に集中出来る環境を作れたと思って今日は良しとしよう。

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3時からやっと制作。家を作った時、庭で使うために作った2×4材で作ったベンチも、放射能のせいで庭でバーベキューする事も無くなったから仕事場に持ってきた。

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ちょっと石を削ればこうなります。仕事場は緑が豊かで空気もキレイだとお思いでしょう。確かにそれは事実ではありますが僕の周囲だけはひどいもんです・笑

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芸術の香りゼロ。工事現場と同じ、そこにあるのは「騒音」と「粉塵」だけです。

エアガンで作業台も自分も石の粉を吹き飛ばして綺麗にしてから帰ります。

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主に作業するテントの中は地面にところどころ石を貼ってあります。

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昼間、夏のはじめに取り付けた自宅の日除けも外した。一日中メンテばかりの日でした。