クレーターのブツブツ

明日は皆既月食。写真撮影の予行演習。新しいカメラで月を撮るの初めてだから練習も兼ねて。

とりあえず、Canonのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X7i ダブルズームキット」にセットでついていた「EF-S55-250 IS STM」をつけて三脚無し、手ぶれ補正onで手持ちで1枚撮ってみたのがこれ。(ISO400 0ev f/8 1/800)※クリックで拡大

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なんだよ。今までと全然違う。試しに撮った最初の1枚でもうOKショットだ。

2014年9月8日に三脚を使って一生懸命撮ったのがこれ。
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今まで(オートフォーカスが壊れた)300mmのレンズと三脚で必死に月のクレーターのブツブツを撮ろうと努力して結局撮れなかったのに、あっさり写ってました。写真はカメラの値段に比例するって聞くけど本当だった。良いカメラとレンズで撮った方が良い写真が撮れる。光を物理的に取り込んで処理するんだから、当たり前だ。「写す」ことで安いカメラで高いカメラに太刀打ち出来ない。高いカメラだったら今回の僕みたいに、シャッターを押すだけで月のクレーターの凸凹とか、念願だったものが普通は撮れる。普通じゃ撮れない念願の世界を撮るためにカメラやレンズまで開発して驚きの写真を取る場合は別にして。海野和男さんみたいに。(講演を聞きに行ったことがあるけど、スクリーンに写された写真や蝶が乱舞する動画に見とれた。昆虫と昆虫の写真を撮る話をしている海野さんは、夢中になっていることを話していて、楽しそうで、もう捕虫網を持って駆け回っている半ズボンの子どもにしか見えなかった!)

誤解がないようにあえて書いておくけど、良いカメラさえ持っていれば「良い」写真が撮れるからといってプロのカメラマンの事を馬鹿にしている訳じゃない。当たり前だけど。高い金を出せばすごく良く映るカメラを誰でも買える時代に、プロでカメラマンを続けられるのはすごいことだ。シャッターを押せば写る以外の事で抜きん出ているんだから。更に他の人が追いつかないようなものを撮れるとか、構図とか、光とか、テーマとか。この人じゃないと撮れない世界や人と繋がっているとか。

明日の皆既月食は古いデジタル一眼レフにもがんばってもらってタイムラプスも撮るつもり。夜に皆既月食という光をどんどん失っていくものを撮るのは、僕にはなかなかの難事業。とにかく光が全てだからね、カメラで何かを撮るという行為は。
セッティングと練習をかねて撮った今宵の月のタイムラプスを。雲がいい脇役になってくれてる。でも明日は皆既月食。雲はいらない。ごめん、お休みしてていいからね、雲さん。