おでんと金継ぎの片口

カミさんが数日家を空けるので、おでんを作っておいた。そうすれば仕事から帰って温めるだけで夕食にできるので。

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でも、しばらく、それだけを食べ続ける事になるので、せめて飽きないように昆布とかつお節で出汁もとって、ていねいに作った。

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蛸は何度か別鍋で下茹でしておかないと、汁が真っ赤になる。ニンジンの皮はむかない。野菜の美味しいところはみんな皮と実の間。皮をむくと一番美味しいところを捨ててしまう。

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味付けは出汁を生かして、岩塩と醤油とみりんと日本酒。具の一番のメインは大根。九州の大根を面取りして十文字の隠し包丁。下茹でするときに米をひとつまみ入れる。

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絶対に沸騰させないで、ゆるゆる煮たら冷まして味を含ませること2日。

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いよいよ今宵いただくので、火を入れて食べる10分前に、練り物なども投入。

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先月川越で、ある誕生日おめでとう飲み会に、飛び入り参加することになって酒を飲んだけど、それ以外しばらく酒を飲んでいない。今日は完成した金継ぎで熱燗にしても、もれないで本当に使えるようになったか、試すのも兼ねて久しぶりに飲むことにしましたよ。で、金継ぎを終えた片口に酒を注いでストーブの上の小鍋のお湯に沈めて熱燗にしてみた。漏れてないみたいなので、池田さんにいただいたぐい呑みに注いで飲んだ。

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思わず口から吐き出した。日本酒。たぶん漆だと思うけど、すごい臭い匂いが日本酒に移ってしまってとても飲めたものではない。大事に飲んでいた地元の純米酒を捨てた。んー、初めての金継ぎはなかなか物語が終わらない。といっても半分、楽しんではいるけどね。とりあえず熱燗しようとしていた鍋で、金継ぎを終えた片口を煮てみる。その後、水に漬けっぱなしにしてみる。これで匂い抜けるか、どうなるか。どうするのが正解なのか。