きいろいゾウ

あんまり登場人物が多いので、メモしながら読んだけど、今の自分が読みたい本じゃなかった。「森に眠る魚」。子ども、お受験、ママ友、思惑が入り乱れて不穏な結末に向かっていく。角田光代じゃなかったら途中で、やめてたな。八日目の蝉を読むのもしばらくやめよう。

身一つでフランスに渡りいくつかのフランス料理店で修行し、ふたりで店も立ち上げ、帰国して自分の店を持った料理人の言葉。いかに無駄を省いて効率的に仕事するかばかりがもてはやされる現代でも読み継がれている熱い言葉の数々。調理人と、商売人、消費者とオーナーとしての視点が全部あった方が良い、というのは何もオーナーシェフにだけ必要な視点では無いだろう。石で売れない抽象彫刻を作っている人も読む価値のある本だったw

今、僕が読みたかったのは、この「ムコさん」と「ツマ」の物語だった。そんな物語に出会えた時に多くの人が感じるであろう気持ちに包まれている。これは私の物語。

10年以上前から「読んで」とカミさんに言われていた本。やっと読めた。

原作を読んでから見ようと思っていた、小説を元にした映画も見た。