裸眼立体視

 友だちに教えてもらった、昔の日本人の手仕事の写真が興味深く時々見ている。写真の中に立体写真が混ざっていてとても楽しい。レンズを使って2枚の写真を覗いたり、青と赤のセロハン越しに見るのでもなく、3D映画の様な電子シャッターのメガネを使うことも無い。道具は一切不要。だから「裸眼立体視」とかステレオ写真とかよばれる。

 僕が最初に「裸眼立体視」を知ったのは赤瀬川 原平さんの「ステレオ日記 二つ目の哲学」という本でだった。
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 少し練習が必要だったけど「脳内」に立体の写真が浮かび上がった時の驚き。メガネなどを使った立体視とは全然違う見え方。透明感があるというか、手前から置くまで何枚も超透明なフィルムに絵が載っている感じというか。一度慣れてしまえば、脳の中にだけ、現実には無い立体の世界が現れるこの快感。今までやったり見たことが無いけどやってみたいという方はこちらで練習を。(裸眼立体視トレーニングルーム)

 以下に始めて自分でも写真を撮って作ってみた。作ったなどと言えないくらい作るのは簡単。両目の間隔で写真を撮って並べるだけ。人間は2つの目で見てその見え方の違いで距離や立体を把握する、それを逆に利用して視点の少しずれた写真を2枚使って平らな写真を脳の中で立体に感じさせる。

 写真はクリックで大きくなります。大きく見られるように「交差法」にしてあります。(平行法は2枚の写真の大きさが目の距離以上になると立体視できなくなる)それに僕は交差法はすぐにできるけど「平行法」はちょっと苦手なので。

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 バリ島で買った木彫、神様のガルーダ。うまくいって、かなり飛び出てます。手や足がぐっと。
 

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 辰巳芳子さんのエントリーにも貼ったけど、冒頭に書いた昔の日本の手仕事の写真をFlickrから貼っておきます。中に何枚か立体視が出来る写真があって楽しめます。