チベット仏教の話を聞きに行った。友だちのヨガ道場へ。
昔、「死者の書」についての番組を見て以来、チベットはずっと気になっている。
「鳥葬」という葬儀の方法を知ったときも最初、驚いたけど、何故かそれほど違和感を感じなかった。
僕は宗教を信じてはいないのだけど。
あえていうならバリ・ヒンズーの考え方はいいなぁと思うくらいで。
今日のメインテーマはバルドトドゥル(死者の書)で、どのように死を迎え輪廻していくかについての話で、とても興味深い話だった。(先生のサイト)
だけど(小さな声で)正直にいうと「輪廻転生」だけは勘弁してもらいたいと個人的には思っている。今生一回きりだと思うから、なんとかやっている。まだ続くと思ったら無理だ。やっていけない。このかけがえのない人生が一度きりだと思うからこそ大切に生きていかなくては、とも思える。
休憩時間に友だちに「でも、輪廻転生だけは本当にヤなんだよ」と言うと「えー。それは大変だよぉ。輪廻を抜け出すには、相当の修行が必要らしいよ」と言われてショック。「てことは僕の今の人生も、もう何回目かなの?」「もちろん」
んー。かなりショックだ・笑
会場では「チベット亡命1959」記録写真展も同時に開かれていた。
このひどい現実は50余年たった今でも変わらない。ここにも「帰還」を求める人たちがいるのだ。ひどい現実に翻弄されている東北の人たちと同じように。展示されていた写真がまた素晴らしかった。キャプションを読んで写真を見て。文章だけでは伝わらない「気」を感じた。1枚の写真が持つ力を改めて感じる。
同時開催で会場にはツキネコさんのくさき染展も。
ツキネコさんが自然から取り出した色の美しいこと。淡いのに強い。うっとりする色だった。
池田さん(ゑみし窯)の焼き物も。コンパクトで持ち運び可能なのに安っぽくない手作りの展示台が面白かった。って台の話してどうする。作品の素晴らしさは言うまでもないです。
BAOBABさんのキャンドルも。うちにもひとついただいたろうそくがある。実際に火を付けるとなお美しい。
僕の No Nukes 写真と石の彫刻も展示していただきました。
展示もお願いしたので、今日会場で初めて見た。なんて素敵な展示。横一列に並べるなら簡単。ランダムに並べてまとまりを作るのは大変。きっと何度も試行錯誤の末の展示のはず。それが伝わってとても嬉しかった。とても温かい空間が作られていました。ありがとう、さゆりさん。
死んでしまった愛犬小春が空気の匂いを嗅いでいる写真の脇には、桜の枝が活けられていた。「小春と桜は一緒に飾ろうと思った」
素っ気なくありがとう、と言ったけどちょっと泣きそうだった。
イベントは今日明日の2日だけど、1週間くらいそのまま展示します。KENZO YOGA に行かれる方は是非、そちらもご覧ください。