アルフォンス・ミュシャ

14021123

14021122ミュシャ財団秘蔵
ミュシャ展
パリの夢 モラヴィアの祈り

宮城県美術館で見た。
ミュシャ展を見るのはたぶん3回目。
20代の頃、とても好きだった。ミュシャの作品が数点しか並ばない展覧会にも行った。
好きというより熱中していたと言った方が正確。
画集もずいぶん買った。
本棚からすぐに見つかった5冊を以下に。

14021108
洋書。ミュシャのドローイングを集めた画集。
有名なポスターの下描きはもちろん鉛筆のデッサンも。装飾模様のひとつひとつ、女性の表情を豊かに描いている線をうっとり眺めていた。カラーより一番、多くの時間を眺めていたかもしれない。とにかく線が魅力的。
完成したポスターや油絵と違って、もっと生身を感じるのが楽しい。でも下絵にも無駄な線が殆ど無くて、驚く。
(左の小さな本の表紙の写真クリックで拡大/以下同じ)

14021109

14021110
洋書。装飾資料集のための下図やアール・ヌーヴォーの様式美、模様などの画集。
鉛筆に白のグアッシュのハイライトだけの描写のリアルさと繊細さ。無駄な線が全く無い。イラストレーターとしての仕事や挿絵画家の仕事も。色がなくてもミュシャの絵は魅力的。

14021111

14021112
洋書。フルカラーの画集。有名なポスターはほとんど網羅されている。

写真下左の「サロン・ド・サン」のポスターは好きで好きでたまらなかった作品のひとつ。

14021113

14021114
1983年、それまでで時最大規模のミュシャの回顧展に行った時に買った画集。

初期のリトグラフから晩年の油彩画に至る全218点。
展覧会開催に協力して外務省などから謝辞を述べられているチェコスロバキア共和国はこれから10年後にチェコ共和国とスロバキア共和国に分離することになる。

下の一番左の作品の女性の顔を、大学時代にブロンズの授業でレリーフにした。

14021115

14021116
1989年、没後50年を記念して開催された大規模な回顧展。
結婚直前のカミさんとふたりでみたミュシャ。
全国を巡回しているが、日本はバブルで大儲けした百貨店が客寄せを兼ねて美術館を作り展覧会が開催されていた。美術館以外の場所に各国の大切な芸術作品を展示するなんてと世界の国が驚き最初は拒否したと聞く。でも日本人は作品をとても大切に扱うし、大切に見るし、何より儲かったのだろう。この頃、堰を切ったように多くのデパート(百貨店)で展覧会が盛んに開催されていた。
とても充実したカタログで表紙に手触りの良い厚い紙が使われていて、持ってめくる時も心地良い。

14021117

たまたまそのとき買った画集にチケットが挟まって残っていた。

14021128

日本橋の高島屋百貨店で開かれている。

14021129

その裏面。

14021118
今回のミュシャ展の画集。
そうです。更にまた買ってしまったのです。ほとんどの作品もミュシャの撮った写真も見たことがあったのに!
下の月と星のシリーズはたぶん見たことがない。女性が宇宙に配されていて、きらびやかな光ではなく月光の淡い光に浮かび上がっていて新鮮な感動があった。
知っている作品でも画集の中ではなくて身長ほどの本物の大きな作品を目に映すのは特別な喜びがある。


14021119

僕は記録するのが癖のようで、デジカメになる前のフィルムの頃から毎日写真を撮ってますが、ミュシャも「日記をつけるように毎日、撮影した」のだそうです。ゴーギャンがズボンを脱いでパンツ一丁になっている写真はびっくりした。ミュシャとゴーギャンが仲が良かったとは知らなかった。

14021127

30枚綴りのポストカードセット。表に30F(フラン?)のシールあり。何枚かなくなっているから、誰かに出したんだろう。

ここからは、番外編。

14021124

上に書いた、ミュシャの絵を元にして作った女性の顔のレリーフのブロンズ。きちんと仕上げをしていないので形がいまひとつ良く見えないけど。

14021125

木の箱に絵を描いて線彫して彩色したもの。今でも使ってる。どう見てもミュシャを真似してる。髪の毛の表現はらしくないけど。

14021126

本当に、好きだった。そして、今でも。

14021121

2014/03/23まで。